御堂筋税理士法人創業者ブログ

私がドラッカーの『マネジメント』を

読み始めたのは三十才代のころでした。

そして、確かな論旨、

こころを奮い立たせる名文、

未来を見る的確な視点に驚かされました。

以来私は、どうすれば

このドラッカーの考え方を

お客様の中小企業の経営に活かせるか

をテーマに、ものを考え、

実践をしてきました。

はじめのころは大きな木のような

その思想体系に

蝉のようにしがみつき、

ただ読むことに汲々としていたものです。

やがてそれを自分なりにまとめてみたい

と思うようになりました。

さらにお客様の中にも

ドラッカーを学びたいという方が

いらっしゃることがわかり、

ささやかな勉強会を始めました。

勉強会を始めますと、

本も読み返さなければなりません。

そして読み返すごとに

あたらしい考え方の発見があったのです。

きっとその折々、

自分で課題に思っていたことへの

ドラッカーの回答がそこにあったのでしょう。

これは、森信三先生が

修身教授録の中で教えて下さる、

「われわれの人間生活は、

その半ばはこれを読書に費やし、

他の半分は、

かくして知り得たところを実践して、

それを現実の上に実現していくことだ

とも言えましょう。」

というお言葉の実践に

ほかならないと思います。

ドラッカーが『マネジメント』の中で

いいたかったことは、

「現代は組織社会であり、

成否はそのマネジメントにかかっており、

それゆえ経営者の責任は重い。

だがマネジメントの能力は習得できる。」

ということです。

マネジメントの課題は主に、

企業の使命を果たし成果をあげることと、

仕事と人間を結びつけ

人に成果をあげさせることです。

そのために必要な能力と知識として、

①事業の定義・目標・戦略の明確化の方法 、

②仕事の科学、人間と労働への見識、

③マネジメントの内容である

  PDCAと人材育成の方法、

④マネジメントに必要な4つの知識とスキル、

⑤組織の組み立て方、

⑥トップの仕事の組織化、

⑦成長のマネジメントのポイント、

という7つのテーマを教えてくれています。

手探りで始めたドラッカー思想勉強会は、

その後も断続的に続き、

近頃は毎年開くようになりました。

その間に、

こなれた訳の新装の本も発刊され、

大変読みやすくなりました。

勉強会のたびに、

該当する箇所を読み直し、

私の理解も進み、

自分なりの思想におとしこみ、要約し、

体系化できるようになっていきました。

世のドラッカー研究者の方々には

及びも尽きませんが、

中小企業の経営者の皆さんに、

ドラッカーの考え方を、

わかりやすく、どう実践すべきかを

説明することでは、

人後に落ちないという

いささかの自負ももつことが

できるようになりました。

私にとって、

私が経営に携わるお客様の

社長さんや右腕・左腕の皆さんに

経営の理論編として

このドラッカー流経営講座を

学んでいただくことは、

皆さんの『読書と実践』の実践だと思い、

皆さんが見識を高めることと

皆さんと私が経営に対する

共通のことばをもつための、

意義深い場だと感じています。

現在進行中のドラッカー講座も

大詰めを迎えています。

そして、4月からも

新たなドラッカー流経営講座を

開催していきたいと思っています。

私にとって、ドラッカーの講座は

ライフワークのようなものです。

ご興味がおありの方は

ぜひいっしょに勉強しませんか。

あなたのご参加を心から期待し、

歓迎いたします。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士 小笠原 でした。


関連記事

Noimage 経営幹部の育成

「先生、管理職はどのようにして育成していくのですか?」

Noimage 経営幹部の育成

暇にまかせて…

Noimage 経営幹部の育成

「先生、わしがおらん方がいいでしょ」〜幹部に考えてもらうわが社の成長戦略

Noimage 経営幹部の育成

決算書と数字の勉強会〜あきんど塾の取組みレポート

Noimage 経営幹部の育成

小笠原さん、経営者を育ててください。

Noimage 経営幹部の育成

ある会社での幹部育成の第二ステージのスタートです。

Noimage 経営幹部の育成

りそなマネジメントスクールはいいですねえ!

Noimage 経営幹部の育成

帝王学で学ぶべき12の心がまえ(暫定的なお話)