御堂筋税理士法人創業者ブログ

運輸・倉庫会社の

経営改善に携わっている。

この会社は

社員教育がすばらしく

お客様からも愛されている。

したがって

マーケティング力は問題ない。

あとは経営管理をしっかりしていき

マーケティング力を

組織的に後押ししていくだけである。

運輸・倉庫会社は

トラックや倉庫という

高価な設備を使って

商売をしているから

こうした設備の稼働率が

経営の鍵を握る。

まずはその実態を

明らかにする必要がある。

ということで

幹部の方々にお願いして

車両別の利益と

倉庫の荷主の一覧表を

作ってもらった。

車両の収益性だが

トラックによって大きく異なる。

それにはさまざまな理由があるのだが。

だが何よりも

せっかくこうした情報がありながら

今までは真剣に分析をしていない。

この情報は宝の山である。

どう料理しようか

コンサルタントの腕が鳴る。

そこでまず基準となる

収益モデルを作ってもらうこととした。

利益計算のしかただが

まず収入から

燃料ひと高速代を引くと

ネットの収入が出る。

そこから

消耗品・修繕やタイヤなど

運転士のレベルで

ちがってくる経費と

償却費や車検代など

一定でかかってくる経費もある。

それらを差し引いたものが

その車両の利益となる。

これに対して

運転士さんの人件費が

対置され、

人の生産性が導き出されるのである。

トラックの運賃は

距離や荷物、業界特性などによって

交渉により決めるわけだが

市場価格もある。

地場、中距離、長距離といったちがい

おいしい仕事、歩の悪い仕事もある。

個別のトラックの従事している

仕事によって

おのずと収益性は定まる。

あとは、混載や帰り荷の確保

また、失礼だが歩の悪い仕事を

傭車に回せるか

そこらが配車係の腕だ。

配車係が収益を決めるのである。

そこから管理すべき指標が出てくる。

一つ目は、実車率である。

二つ目が、キロ当たり運賃である。

これによって

全車両の収益性をチェックし

改善をしていくことになる。

次に

倉庫の場合である。

倉庫では荷主別に

使用面積、売上高、

坪単価を出してもらった。

これを見ても

またばらつきが多々ある。

それぞれに訳もあるのだが、

なによりも

管理の光があたっていない。

ここにも

いろいろ改善できそうな要素がある。

そこで月別の

売上、坪単価、稼働率の

推移表を作ってもらうことにした。

これによって

低単価、低稼働の案件の

改善を推進できるだろう。

すでにお願いしている

新規開発の推進管理とともに

いよいよ

本格的な利益改善が進むはずだ。

ここ数年で

だいぶ利益は増えてきたが

まだまだ生ぬるい。

来期は、利益を倍以上に

してもらうつもりだ。

このように情報によって

経営がガラス張りになってきた。

問題点が見えてくるから

必然的に解決されることになる。

さらに管理者の皆さんに

数字と情報を示し

改善に取り組んでいただこうと思っている。

そしてそのために

年が明けたら

来期の経営計画を立ててもらうつもりだ。

その経営計画では

予算と、輸送、倉庫の

細目の計画を連動できる。

こうすることによって

予算の達成、未達成要因が

探求可能になるから

経営者や管理者の皆さんにとっては

大変便利なツールになるだろう。

大いに楽しみである。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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