御堂筋税理士法人創業者ブログ

こんど9月12日と10月17日

いずれも水曜日、10時から7時

SMBCコンサルティングさんで

ドラッカーのセミナーを

させていただきます。

 

それを宣伝するための

原稿を依頼されました。

そのレイアウト原稿が上がってきました。

 

(原稿の画面です)

 

確認すると、さすがプロ!

私のでたらめな文章が

じょうずに編集されてました。

 

多少、気分がよくなって

ブログ・アップするしだいです。

 

お暇のある方はご覧ください。

 

――――――――――――――

POINT

 

1.ドラッカーによれば、中小企業の経営の

 ポイントは、

➀ニッチNo.1戦略をもつ、

➁経営管理情報体系を整備する、

➂経営者幹部がマネジメントに取り組む

の3つをきちんと行うことです。
 

2.それは具体的には、

➀戦略計画を立てる、

➁経営を数字で見える化する、

➂会議で検証と仮説立てをくり返す

➃それらを通じて幹部を育てる

という4ステップで進めます。
 

皆さんも、

ピーター・ドラッカーという名前は

お聞きになったことがあると思います。

並ぶ者なき経営学の神様的存在ですよね。

筆者は30数年にわたり、

経営コンサルティングに関わってきましたが

基本的な考え方は

ドラッカーのそれに基づいています。

 

やはり偉大な方ですね。なぜでしょうか? 

それは、他の経営思想家が

経営のある分野だけを語っているのに対し、

ドラッカーは経営のあらゆる分野を網羅し、

その思想は時を超えて妥当するからです。

ドラッカーの代表作は『マネジメント』です。

でも、内容が難しい。

なぜなら、主に大企業向けですし、

具体的な取り組み方は

自分で考えなければならないからです。
 

今から思えば、筆者がしてきたことは、

そうしたドラッカーの考え方を中小企業で

実践するための工夫だったと思います。

 

彼の言うマネジメントは、

広く「経営」という意味です。

簡単に言うと、戦略を立て、実行し、

人をして成果を出させ、

リーダーシップ企業を創る、

その考え方と方法についてです。
 

『マネジメント』の本の中に、

「小企業のマネジメント」という

一節があります。中小企業の経営の

ポイントを書いたものです。

 

骨子は、「小企業は大企業以上に

組織的・体系的なマネジメントを

もたなければならない」ということです。

 

そして、ポイントは次の3つです。
➀ニッチNo.1戦略をもつ
➁経営に必要な情報の体系を整備する
➂経営者幹部が経営の仕事に取り組む

筆者はこれまで、

自分なりに試行錯誤しながら、

これら3つのポイントを工夫し、

実践してきました。
 

「リーダーシップ企業(=高業績企業)

を創る」手順は、次の4ステップによります。
(1) 戦略計画を立てる
      ↓
(2) 経営を数字で見える化する
      ↓
(3) 主に会議で検証と仮説立てをくり返す
      ↓
(4) それらを通じて幹部を育てる

では、この4ステップについて、

具体的に詳しくお話ししましょう。

(1) 戦略計画を立てる

戦略計画では、その中身と進め方の

両方についてプランをつくります。

 

計画の中身は、「経営理念・指針→

長期目標→基本戦略→機能戦略

(マーケティング・イノベーション・

バリューチェーン・組織・

マネジメント・人事・財務)

→具体的取り組み課題」の順で、

なすべきことを具体化します。
 

それを、筆者が考案した

『目標管理シート』に6か月の活動計画

として細かく落とし込みます。

 

計画の進め方では、

経営計画の実行管理法を、

個人のふり返りと計画→上司部下面談→

『コックピット会議』(経営会議)→

日々の進捗管理とフォローとしてしくみ化し

コミュニケーションのあり方と

1年間の全日程を決めます。

 

そして、これらを経営計画書にまとめあげ、

発表会で全社員と共有します。

ドラッカーは言います、

「目標管理こそはマネジメントの哲学である」と。

(2) 経営を数字で見える化する

次に、経営を数字で見える化し、

ガラス張りにします。そのために、

これも筆者が考案した『儲けのカーナビ』と

『経営のコックピット』をつくります。

 

カーナビは、決算予測型月次決算です。

コックピットは、各部門の活動と成果を

数字で一覧化した経営報告書です。

会議や意思決定の質は、

資料のできによります。

 

ですから、経営に役立つ資料をつくることは

とても重要です。

未来の数字を見えるようにし、

活動の質と量を数字で

見えるようにすることがポイントです。
 

ドラッカーは言います、「必要な資料とは

試算表以外の資料なのですよ」と。

(3) 主に会議で検証と仮説立てをくり返す
 

『目標管理シート』『儲けのカーナビ』

『経営のコックピット』の3つを使って、

毎月『コックピット会議』®で

検証と仮説立てをくり返します。
 

皆さんの会社の会議は効果的ですか? 

報告会・独演会・しまりのない会議の

どれかに該当するなら、

ぜひ会議のしかたを変えてください。

 

会議は経営の意思決定の主な場です。

業績の確認→検討→仮説立て+人材の育成

これが会議の内容です。

 

そのために会議を設計し、ファシリテートし、

ルールを決め、さらに議事録で

決定事項の実行を管理していきます。

 

めざすは、明るく元気で真剣な風土=

『学習組織』を築きあげることです。

そのために最も重要なことは、

トップの話を聴く姿勢です。
 

ドラッカーは言います、

「聞け、話すなである」と。

(4) それらを通じて幹部を育てる

こうした取り組みは、

最も効果的な幹部育成の教育となります。

教育こそ高業績企業を創るための

一番の取り組みです。
 

経営者と同じものの見方ができ、

数字に強くなり、意思決定力、実行力、

コミュニケーション力、時間管理力、

リーダーシップを身につけることが

テーマです。

 

そのために、半日の会議、

半日の教育をしていきます。
 

そして、5年、10年と

マーケティング、イノベーション、

生産性向上、人材の確保と育成

の取り組みに努めていくと、

皆さんの会社は、業界の倍を超える

売上高利益率を達成できるように

なっていくのです。

 

そのために最も重要な特質は

『すなおさ』です。

さあ、皆さんもトライしてみてください。

なお、上記で紹介した

『目標管理シート』『経営のコックピット』などの

フォーマット類は、筆者の所属する

御堂筋税理士法人のHP

www.management-facilitation.com/

からダウンロードできますの

で、お気軽にアクセスしてみてください。

 

最後まで、ご精読

ありがとうございました。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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