1年間のドラッカーセミナーを終えて
2013.03.22
ブログ
1年間してきたドラッカーのマネジメントの勉強会が
今月で無事終えられる運びとなりました。
昨日は、その木曜日コースの最終回でした。
最終回は、ドラッカーの『経営者の条件』をテキストに
成果をあげるエグゼクティブになるための5つの習慣について
いっしょに考えていきました。
月1回の12回シリーズという長丁場で、
ご参加の皆さん方にもエネルギーが必要だったと思います。
今振り返ってみて、私自身も大変学びになったと実感しております。
そんなことを申しますと、失礼かもしれませんが、
皆さんに毎月、2クラスでお話しする、
そしてそのために下調べをすることを通じて
ドラッカーのマネジメント思想に再度触れ、
新たな気づき、より深い認識を持つことができたことは
大変な力になりました。
今回のシリーズを通じて、私が認識を深めたことを
思いつくままに記してみたいと思います。
1.大著ドラッカーのマネジメントの全体像を
フレームワークとしてつかむことができた。
これは大きいですね。
今までは見上げるような巨大な山、果てしない広がりでしたから。
今は要するにこれとこれを言うてんねんと言えるようになりました。
2.仕事を分析し、働く人をして生産的にならしめる
ということの意味合いとその具体的取り組み方が腑に落ちた。
仕事を分析する、労働の人にとっての意味合いなどが
しっくりとわかり、しみじみと胸に入りました。
3.マネジメントにおける人の育ち方、育て方について
ドラッカーの精神を理解することができた。
そして、その考えは本当に気高い。
私も一学徒として、その実践にいそしみたい。
それがビジネスをつかさどり、人の子を預かる者の使命だと
心に誓いました。
4.経営者に必要な資質、なすべき仕事、経営チームということについて
一つの定見を持つことができた。
つまり経営者には多様な能力が求められ、
それは一人では持ち合わせていない。
それゆえ、経営はチームで行わなければならないということだ。
そのために、経営者はどういう見識を持ち、
何をしていかなければならないか、
おのずから明らかであるということです。
5.規模のマネジメントという概念から
成長、多角化、イノベーション、グローバル化などの
意義とその考え方を持つことができた。
今までは一つひとつが大きすぎたテーマが
規模という視点から、統合的にとらえることができるようになりました。
まあ、そんなところだろうか。
余りあるほどの果実です。
しかしあらためて、ドラッカーもそうですが
世の経営書に書いてあることを考えると
ほとんどが大企業向けの話であるというふうに思います。
われわれ中小企業は、そんな中から
われわれにも使える考え方を結晶化させて
取り出さなければならないのです。
でも、赤ちゃんでも巨人でも
人間にあることに変わりがないように
小企業も大企業も企業です。
そして企業である限り、
経営に求められるマネジメントの要諦は通じるところがあるのです。
最後に強烈にのこったドラッカーの認識をご紹介しましょう。
「よい経営者が経営したときだけ、企業は業績を挙げる」だ。
どうでしょう?この激しいまでの客観的な観察意見は!
私も含め、世の経営者は、
この言葉をどう受け止めるべきなのでしょうか。
そして何をしていくべきなのでしょうか。
コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 小笠原 でした。