御堂筋税理士法人創業者ブログ
わたしのお客様で
年に一度、社長さんと1対1で対話し
事業計画についてお話をお聴きし
感じたことのフィードバックと
アドバイスをしている会社がある。
手がけている事業分野は
景気と法制の変更によって
大きな影響を受ける業種である。
リーマンショックでは同社も
壊滅的な影響を受けたが
やっと、事業を再構築してきた。
それだけでも不撓不屈の精神といえる。
さて、今年も、どんな話を
聴かせてもらえるのかと楽しみにして
早朝からお会いした。
のっけから、
2枚のイメージ図を見せられた。
『未来VISIONマップ』と
『○○社事業戦略マップ』である。
そして開口一番
「2020年、上場したいんです!」
わたしの目はしろくろとなった。
「???」
正直、どういっていいものか
ことばが思いつかなかった。
とにかく何をお考えか
よーく理解しようと
説明を続けてもらった。
マップには、
人の顔写真がいっぱいある年表と
やたらコンセプト・ワードが
ばがちりばめられた
事業の発展のイメージが
描かれていた。
とにかく小一時間
思いのたけを語ってもらい
その間に、社長が描いていることを
理解しようと務めた。
そしてようやく
ことばとコンセプトと構想を
理解することができた。
(ふー、朝から脳みそが高回転となった)
この構想の背景となった構想は
どなたか彼に影響を与えた
人のものであったろう。
まず、それを教えてもらった。
スマホで同時にそれを確認していく。
そして、彼に
「私は何をお話したらよいか?」
と訊いた。
すると、彼は言った。
「これを具体化していくために
 どうまとめていけばよいか
 教えてほしい」と
そこで、私なりに
何をアドバイスしたらよいか
少し考えて、次のようにお話した。
「あなたの事業構想の
 空間的、時間軸での
 イメージはわかった。
 これをより具体化して
 あなた自身が見える化
 していく必要がある。
 そのために2つのことを
 まとめたらどうか。」
一つはビジネスモデルのまとめだ。
これは構想を空間的に
まとめるものだ。
「あなたの構想では
 4つの事業の逐次開発と展開がある。
 それらの一つひとつについて
 ビジネスモデルを
 まとめなければならない。
 そのための格好の技法が
 ビジネス・モデル・ジェネレーション
 である。」
といいながら、さらさらと
フレームワークのイメージを書く一方
スマホの画像検索で
それをみせてあげた。
またパワポで事例も見てもらった。
「どう、わかりますか?」
「わかりました。まとめてみます。」
さて、二つ目である。
 
「次に、超長期計画を作ることをお奨めする。」
「それはどんなものですか?」
また、さらさらと紙にイメージを書いた。
「今年から、リタイアするまでの間の
 業績目標を書いて
 それを達成するために必要な
 事業の展開、折々の取組みなど
 書いていくんですよ。」
これは、構想を時系列で
まとめるものだ。
「経営計画の合宿を10月にするから
 それまでにまとめたらどうか?
 まず、ビジネスモデルを夏までに
 超長期計画を9月までに」
と打診した。
「ビジネスモデルは
 自分でできるでしょう。」
参考書もお教えした。
「超長期計画は
 お手伝いした方がよいのでは?」
とお訊きすると
「ええ、そのとおりです。
 ぜひお願いします。」
ということで日程を押さえた。
予定を超えて
2時間弱、打合せをして
取組み設定まで終わった。
最初は、びっくりしたが
話しは了解できた。
そんなに短期間で上場できるのか
また、そのメリットはどうか?
などは、今後専門家と相談だ。
だが、その収益基盤となる
地上戦と空中戦の両事業で
目鼻が立ち始めているという。
そうなると、
ペイン&カンパニーが提唱する
『リピータビリティ
 再現可能な不朽のビジネスモデル』
(アマゾンで見てください)
とできる可能性はあるから
あながち、非現実的とはいえなくなる。
わたしとしては
彼の思考を手助けして
もともとある実行力という
最大の彼の特質に
具体的ヒントを与えることが
役割である。
実に楽しくワクワクする取組みである。
いい時間だったと感じた。
会計事務所の可能性を追求する
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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