御堂筋税理士法人創業者ブログ

東レの中興の祖といわれた
前田勝之助氏がなくなられたという報道があった。

よくは存じないが、
糸へん産業で一時は没落した東レを
今期は最高益を更新しようというまでに
イノベーションをさせた大立者である。

炭素繊維の航空機産業での事業化
ユニクロとの戦略的提携など
その代表的成果だろう。

追悼の記事を読んでいると
若い社員からは伝説、中堅社員からはカリスマ、
そして直接薫陶を受けた幹部からは、鬼の指揮官と
感じられているということだ。

ある業界関係者は、「ザ・マエカツ」と言ったとのこと。
そのこころは?
他に類を見ない独自のリーダーシップ・スタイルだったとのことである。

ひところでいえば、「怒り」の経営だとのこと。
わかる気がする。自分にも通ずるところを感じるからだ。

こういった経営者のリーダーシップ・スタイルや反応パターンは
その人の気質と成育歴が反映している。

儒教では、リーダーの修養目標は
このような怒りを克服し、超越した
「中庸」の心的状態の獲得になるのだが。

それによると、リーダーの目標は
「和顔愛語」になるだろうか。
いつもおだやか、おひさまのように暖かで
春の陽ざしのように穏やかで
そして、接した人たちはすくすく伸びる。

北風と太陽というイソップの寓話があるが
その太陽のようなものである。

北宋時代は、儒教哲学が、仏教などの影響を受け
宋学として花開いた時代である。
その思想は、朱子により大成されるが、
朱子の師として、程明道、程伊川兄弟の
いわゆる二程と言われた思想家がいる。

兄の明道は、春の太陽のよう、
弟の伊川は、寒風のようだと形容される。
性質や教え方には、違いがあるが
いずれも、その思いは誠実さで一貫している。

そういえば、ドラッカーもそこは問うてはいない。
マネジメントや経営者の条件で、
いくた紹介される名経営者たちの素描はさまざまである。
中には、性格的な破綻者とさえいえる人もいる感じだ。

だがドラッカーは、その点のバリエーションを容認する、
ただ一点を除いて。
その一点とは?・・・それが「真摯さ(Integrity)」だ。
この点については彼は容赦しない。
真摯さのない者をマネジメントにすることを許さない。
(詳しくは、マネジメントをご参照)

やはり、「至誠」そして「思い邪なし」だろうか。
孔子はいう、「詩三百、一言以てこれをさだむれば、思い邪なしというべし」
(詩経に謳われたそれぞれの詩に共通する思いとは、一言でいうと
思い邪なしといえるだろう)
ほとばしるおもいとはそのようなものだ。
禅の鈴木大拙先生のご本を読んでいると、
「思い邪なし」のことばは、生物たちの行動の表現と説明に使われている。
それも納得できる。

いずれにせよ、「思い邪なし」→「至誠」とは、
人としての行動の発端なのではないだろうか。
大事にしたいところだ。

コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 小笠原 でした。


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