御堂筋税理士法人創業者ブログ

万葉集を読み終えた。

といっても、ほとんど斜め読み。

 

 

さて、万葉集には

全部で4516の歌が載せられている。

 

第1歌 雄略天皇 御製の

 

「籠もよ み籠持ち

ふくしもよ みぶくし持ち

この岡に 菜摘ます児

家告らせ 名告らさね

そらみつ 大和の国は 押しなべて

我こそ居れ しきなべて

我こそ居れ 我にこそは

告らめ 家をも名をも」

 

に始まり

 

第4516歌 大伴家持の

 

「新しき年の初めの初春の

 今日降る雪のいやしけ吉事」

 

というおめでたい歌

で終わる。

 

いやあ、長いこと長いこと。

なので、目に留まったものだけ

しげしげと読むてな感じで

勘弁願った。

 

その中でも

ええなあと思った歌は多くあった。

 

自然を愛でる歌、天皇を慕う歌、

恋の歌、故郷を想う歌、

出征する防人たちの想いなどなど

共感できるもの 多いです。

 

さて、万葉集は、

全部で20巻に分かれている。

 

よく、こんなものが保管され、

研究され続けてきたものだと

わが祖先の努力にただただ感謝。

 

後半は、

意識も朦朧に読み進めたが、

目が覚めたのは

18巻 4094歌

大伴家持の長歌である。

 

「葦原の 瑞穂の国を 天下り

 知らしめしける すめろきの

 神の命の 御代重ね…

 

 …大伴の 遠つ神祖の その名をば

 大久米主と 負ひ持ちて 仕へし官

 

 海行かば 水漬く屍

 山行かば 草生す屍

 大君の 辺にこそ死なめ…」

 

うぬ!?

なんと、子供の頃よく耳にした

あの軍歌の歌詞ではないか!

 

そうか万葉集からの出典だったのか!

ささやかな満足である。

 

そういえば、元号の令和、

これも、万葉集からと聞く。

 

読み終えてのおさらいで

Webにあった

識者’sの選から200の歌を

選んだ記事を見てみた。

 

それに選ばれている

歌が多い巻は

1巻 28歌、2巻 24歌、

3巻 27歌、4巻 14歌

とはじめの方の巻が圧倒的。

 

それ以外では

8巻 16歌、 14巻 11歌

 

後ろの方では

19巻 7歌、20巻、9歌

となっている。

 

第1巻は

額田王、柿本人麻呂、

天智天皇、天武天皇、持統天皇、

高市黒人など

高貴な人、著名な歌人の

上代を代表する人たちが

目白押しである。

 

第2巻も、加えて、

磐姫皇后、藤原鎌足
大伯皇女、大津皇子、有間皇子
などの歌が載せられている。
 

第3巻には、さらに加えて

大伴旅人、山部赤人、山上憶良

らが登場する。

 

第4巻には

笠女郎、大伴坂上郎女が。

第8巻も同様である。

 

やはり、万葉前半の

ますらをぶりが真骨頂なのだろうか。
 

それ以外の

第14巻では、東歌が多く収録され

 

第19~20巻は、

大伴家持の

ワンマンショーとなっている。

 

その記事によれば

万葉秀歌ベスト10は

次のとおりである。

ご参考までに。

(冒頭の数字は巻名で

次が歌の番号である)

 

第1位

1巻   20    

「あかねさす紫野行き標野行き

野守は見ずや君が袖振る」

(額田王)

 

やっぱりなあという感じ。

 

第2位
1巻    8 

「熟田津に船乗りせむと月待てば

 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」

(額田王)

 

またも彼女。

第3位

1巻    21    

「紫草のにほへる妹を憎くあらば

 人妻ゆゑにわれ恋ひめやも 」

(天武天皇)

 

この歌、第1位とセットである。

ハラハラする、妖艶である。

 

第4位
19巻    4291

「我が宿のいささ群竹吹く風の

 音のかそけきこの夕かも」

(大伴家持)

 

風を捉える情感がすてき。

 

第5位
19巻    4292

「うらうらに照れる春日にひばり上がり

 心悲しも独し思へば」

(大伴家持)

 

ひばりのむじゃきな声と

憂愁の対比があざやか

 

第6位
1巻    48

「東の野にかぎろひの立つ見えて

 かへり見すれば月かたぶきぬ」

(柿本人麻呂)

 

夜明けに見える

東のあけぼのと、西の沈みゆく月の

ぜいたくな空の眺め。

 

 

第7位
1巻    64

「葦辺行く鴨の羽交ひに霜降りて

 寒き夕は大和し思ほゆ」

(志貴皇子)

 

ほんとうに寒そうな夕べに

故郷を思う気持ち。

 

第8位
3巻    266

「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば

 心もしのにいにしへ思ほゆ」

(柿本人麻呂)

 

以前に触れた。

第9位

6巻    924

「み吉野の象山の際の木末には

 ここだも騒く鳥の声かも」

(山部赤人)

 

吉野はいいな。

美しい吉野。

山と川の吉野。

第10位

6巻    925

「ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる

 清き川原に千鳥しば鳴く」

(山部赤人)

 

前の歌とセットの

吉野の夕べの光景である。

第10位

8巻    1418

「石走る垂水の上のさわらびの

 萌え出づる春になりにけるかも 」

(志貴皇子)

 

みずみずしい春の

小さな躍動感!

 

わたし個人的には

もちろんこれら以外に

お好みの歌がたくさんあるが。

 

いずれにせよ

鈍感な小生の

万葉の旅はようやく終わった。

読めてよかったなと思っている。

 

それとともに

万葉の舞台となった

近くの土地を訪れたいなあと

感じ始めてもいる。

 

次は、古今と新古今、

年のうちに終わっておきたいなあ。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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