御堂筋税理士法人創業者ブログ

わたしは、ときどきというかひんぱんに

このブログやフェイスブックで

読んだ本のことを書く。

それは、わたしの体験がとぼしくて

やったことを書いても

おもしろいネタを皆さんに

提供できないからでもあるが、

主な理由は、

皆さん(主として経営者)

の参考になる本を

ご紹介したいからである。

そしてできるだけ

ごくふつうの方が

読める本を紹介したいと

心がけている。

だが、本を読んでいると

だんだん洞窟の深くに

探検してしまって

心がけに反して

マニアックな本に

耽溺してしまうことがある。

現在まさにそんな状況だ。

なぜこんな枕ことばを

ならべるかというと

それは今からご紹介したい本が

まさに

「なんやそれ?何になるねん?」

的な本だからである。

では登場してもらおう

ルードヴィッヒ・フォン・ベルタランフィ

『一般システム理論』!

なんでこの本なのか?

それはいろんな経営書

とくに組織開発系の本を

読んでいて

たまに紹介されるからだ。

それも、秘密の宝物のように…

…..というわけで読んだ。

そして読後、ひとことでいうと

深い感動に包まれている。

この本は20世紀前半

世界をどう見るかの考え方を

パラダイム変換させた本だ。

それは

『世界をシステムとして見よう!』

である。

この本の詳しい解説は

われらが松岡正剛センセイに

お願いしよう。

⇒http://1000ya.isis.ne.jp/0521.html

『千夜千冊 第521夜』

その中でセイゴーセンセイは

こう書いておられる。

「20世紀で最も知られていない

 知の巨人」

「 ベルタランフィは

 あまりに早くにシステムを発見し、

 あまりに早くにそのシステムを

 あらゆる場面に応用してしまったのだ。

 ベルタランフィが

 「知られざる知の巨人」に

 なってしまったのには、

 そういう事情もあったかもしれない。 」

「われわれは

 ベルタランフィのおかげで、

 今日もまた

 「システム」という言葉を

 乱用しつづけているのである。

 ときには思い出してあげたい。」

「ベルタランフィが示唆していることは、

 「認識とは適用である」

 ということである。

 本書を読んだときに、

 ぼくが最も影響をうけたのも、

 この「認識とは適用である」だった。」

…そのとおりだと思う。

わたしの関心は

第一に経営者が

正しい経営をされて

会社が高業績を

挙げるようになることだ。

わたしが自分の経験から感じる

そのための

もっとも重要な要因は

経営者のものに見方と

そのふるまいである。

そして、その場合

最悪なのは

景気の突然の悪化

といったことは別として、

自分の目の前で起こっていることが

自分のふるまいと

何の関係もないと

考えている人である。

そんなことは断じてない!

あんた(私も含めて)の

一挙手一投足、

批判的な姿勢

心無いひと言

その他KYな言動が

すべてのていたらくを

引き起こしているのだ!

これがさっぱり

わからないリーダーがおられる。

もちろん

脳みその構造=キャラ

からして

その理解ができない

ということもあるのだが…

だが、生来

不得手だからといって

ほったらかしでは

ぜったいにダメだ!

運動神経が鈍いから

ゴルフはやらないという考えは

それが仕事の成果に

関係がない場合にはOKだが、

経営者の仕事を

まっとうする上で

必要なスキルや意識は

訓練してもらわなければ困る。

ものの見方は

そうした必須スキルの最たるものだ。

わたしの大事な学びであり

そして、経営者の方々への

サービス提供として

この、ものの見方の講座

をずっとしているのだ。

こうしたこまった見方は

西欧式教育と思考方法の結果

われわれが身につけた

現代人の悪しき習慣である。

それはヨーロッパ語の

言葉のスタイル=思考方法、

とギリシャ・ヘブライ思想の

発展の中に原因がある。

ヨーロッパ語は

真理の追求、キリスト教の思想

論理性と数と時制(現在・完了・過去)

を重要視する言葉だ。

それゆえ物事を

とことん深く、細かく調べる

カガク的態度が身についた。

微分、物理学、化学・・・

しかし細かくすればするほど

全体が見えなくなる。


ベルタランフィはいう。

「人間は生物学的理由により

 本質的に、

 彼が投げ入れられた世界における

 実践者、行為する存在

 でなければならない。

 それなのに

 人間を一時的には

 傍観者として思索する存在

 と見ることは、

 プラトンから

 デカルトおよびカントにいたる

 古典西欧哲学の

 いちばん重大な欠点で

 あるように思われる。」

そうなのだ。

人間が世界をどう見るかは

世界がどうなっているかではなく

人間の外界認識方式による。

ゾウリムシはゾウリムシ的に

ハエはハエ的に

馬は馬的に

近代文明人は近代文明人的に

世界をみている。

そして

それが問題を起こしている。

経営の場合

社員の活気がない組織である。

われわれは

世界を、よそ事ではなく

自分も逃れられない当事者として、

特に経営者は

第一責任者として

自分の言動を

厳しく鍛錬し、制御して

いかなければならない。

そうした

ベースになるのが

システム的考え方

あるいは有機体的考え方である。

このベースがあってこそ

経営者は

何をすればこの状況が打開し

高業績企業が作れるのかが

深くわかるはずなのである。

と最後は崇高調になってしまったが

わたし的には

ベルタランフィはその夜明けをつげる

すばらしい思想だと思った。

なので、こうして

ご紹介したしだいだ。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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