御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪の税理士 小笠原です。

東京の材木店、建材店さんの2代目さん6人で、
2ヶ月に一度勉強会をしています。
会の名前は、『バカボンズ』、
名前に反して、メンバーの問題意識は高い人たちです。

今日のテーマは、自分たちの会社の決算書分析です。
各自、私があらかじめ渡した簡単な分析ソフトに
過去3期分のB/S、P/Lのデータを入力して
画面で見ながら、自社の財務上の課題を確認していきます。

私)「最初に、経営者が数字を確認する意味について
        いっしょに考えておきましょう。」
一同)「はーい」

―ホワイトボードにいろいろ書きながら―

バカボンズ ホワイトボード

 

 

 

 

私)「まず質問です。会社を経営する目的は何ですか?」
Hさん)「そりゃ、自分と社員や家族が生きるためです。」
私)「おおっ!H君、冴えてるね。」
Suさん)「おめぇが、そんなこというのはじめてじゃねぇの?(笑)」
私)「そう、私流にいうと、経営者、社員、家族が身も心も豊かになるため
        ですね。」

私)「では次の質問、じゃそのための会社の課題はなにですか?」
Eさん)「もうけることでしょ。」
私)「これまたすごい!その通り。ドラッカーは、『企業の課題は、
       経済的業績を挙げることだ』といっています。」
      「簡単にいうと、『儲けてお金を残すこと』ですよ。」
一同)「ふんふん。」

私)「現代の世の中は、多くの組織で成り立っていますよね。
        企業、役所、病院、学校、軍隊、宗教団体、NPO・・・
        その中で、儲ける役割を担っているのは、企業だけですよね。」
Soさん)「先生、病院ももうけなきゃだめなんじゃないですか?はぁ」
私)「確かにそうかもしれませんが、それはもうけないと潰れるからですね
        本来の目的は、病人を治すことではないですか?」
Eさん)「確かにそうだよ。」
私)「会社は稼ぐのが課題、ほかの組織は消費団体ですね。
        それで世の中が回っているのです。
        だから、会社が儲けるという役割は大事なのですよ。
        その大事な役割を担っているのが、皆さん経営者なのですよ。」

私)「ところで、儲けてお金が残っているかは、どうして確認するの?」
Iさん)「それは、決算書ですよね。」
私)「そうそう、その通り。P/Lで儲けを確認し、B/Sでお金の残り方を
         確認します。」

私)「じゃ、皆さん、決算書で儲けとお金の残り方を確認して
        どうするのですか?」
Hさん)「手を打たなきゃならないってことですか?」
私)「その通り!すごいね、H君、どうしたの?」
Suさん)「おめぇ、初めてまともなことをいってんじゃねぇの。」
私)「だから、今から自分の会社の決算書を確認して、
        何に取り組まなければならないかをしっかり押さえてもらう。
        これが、今日の目的なのですよ。」
一同)「了解!」

私)「そのためには、皆さんは決算書を見て、良いとか悪いとかを
        判断できなければならないでしょ。そのためには『ものさし』が
        要りますね。」

―ホワイトボードに『儲け方とお金の残り方』を分析するための
    流れを書きました―

                        ←    人の働き
    儲け方
                            ←    お金の効率
           ↓

   お金の残り方

私)「矢印は、原因と結果の関係です。結局儲けるったって、
        商売につぎ込む資源は、人とものだけなんですよ。」
        だから儲けているかどうか、その理由は、人でもうけているのか?
        お金の効率がいいのか?それを確認します。」
私)「そして、儲けたからといって、お金が残るとは限りませんね。」
      「お金を回収しなかったり、要らんものを買ったりしたら、
        お金が残りません。」
Suさん)「お金の残り方って、どうして見たらいいのですか?」
私)「それは、自己資本比率です!40%を超えたらエクセレントですね。」
Suさん)「だんだん、去年勉強したことを思い出してきたよ。」

私)「では、この4つの視点について、それぞれの判断のものさしを
        言っておきます。」

    ・儲け方            ⇒売上高経常利益率(売上に対するもうけの割合)
    ・人の働き        ⇒1人当たり粗利(ひとりなんぼ稼いでいるか)
    ・お金の効率    ⇒総資本回転率(商売につぎ込んだお金が働いてどれだけ
                                  売上をあげているか)
    ・お金の残り方 ⇒自己資本比率

Eさん)「先生、売上高経常利益率ってのは、いくらを目指せばいいのですか?」
私)「Eちゃん、まず材木店なら2%かな。これで通信簿の『3』、
        3%で『4』、むずかしいけど5%なら断然『5』やね。」

私)「じゃ、順番に分析したのを発表してもらいましょう。」

<
p>というわけで、順番にプロジェクターに分析結果を映して
1社1社、レビューしていきました。
皆さん、ほんとに仲間で、自分の会社の内容を共有しても
いいっておっしゃるのです。すごいですね。

バカボンズ 勉強風景

 

 

 

「あんたとこは、お金が多いね。その分で借入も多い。」
「そうなんですよ。親父が不安だからっていうんで・・・」
「うちもそうなんだよ。銀行の付き合いで・・・」
「なんでこんなに急に変化しているの?」
「去年の途中で、関係会社を合併したんですよ。」
「その会社の、回収条件が長いんですよ。それなんとかしなきゃだめですね。」
ワイワイ、ガヤガヤ、分析が終わったのは夕方の5時半でした。

皆さんそれぞれ、自分の会社の課題をきっちりつかめたようです。
今日の勉強会は、本当に有意義でした。
『それにしても皆さん本当に力がついたなぁ!』

私)「さぁ、喉が渇いたなぁ。」
Suさん)「先生、おいしい豚の内臓を出す店があるんですよ。」
Eさん)「いいねぇ」

というわけで新橋のガード下の、
小さな中華料理店『羽衣』ののれんをくぐったのでした。

バカボンズ 新橋羽衣にて

 

 

 

税理士小笠原/河原事務所 小笠原 でした。


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