御堂筋税理士法人創業者ブログ

ちょっとむずかしいかもしれませんが
よろしければお読みくださいね。

なんでも世に、3大幸福論とやらいうものがあるらしい。
ヒルティの幸福論、アランの幸福論、ラッセルの幸福論である。

アランの幸福論は、むかし3KM(北海道の土屋ホームのセミナー)
の自己啓発セミナーを受けたときに紹介されて読みかけた。
今も事務所の本棚のどこかに眠っているはずだ。

この教えは、笑うから幸せになるというある種の真実を述べており
今もわたしの信念の一角を形成している。

ラッセルの幸福論は自宅の本棚にある。
いつかわたしに読まれるのをかなりまっている。

ヒルティの幸福論は3分冊で
この夏休みに2冊を読んでみた。

ひとことでいえば
キリスト教の有神論に基づく幸福論だ。

でも、ところどころ読みやすいところをひらい読みしたら
それはそれで、とてもよい勉強になるだろうと思った。

さて、彼によればこの世の幸福の条件は3つある。
1.神の存在(超越的倫理規範の存在)を信じ、その教えに沿った生き方をすること
 (自らが、どうしようもなく邪悪な存在だとの痛烈な反省と自覚とをもち)
2.それに沿って、自らにふさわしい仕事をまっとうすること
3.不幸というものはさけられないものだとして日々を暮らすこと

まあだいたいこのように理解してみた。

この本は、膨大な新旧聖書の引用があり、
実のところ、それを一つひとつ照らし合わせながら
ヒルティの聖書の理解のしかたを追っていくのが
とても勉強になるだろう。

わたしもこの本を読みながら
もういちど、新約聖書やパウロによって書かれた
ローマ人やアテネ人への手紙などを再読したいなあと思った。
また旧約聖書の重要性についてもなるほどと思わせ
彼の聖書に対する深い理解と、それに基づく限りなく高い倫理性に
圧倒されるところが大部分である。

ヒルティは、19世紀から20世紀にかけてのスイスの人で
法曹、学問、教育、政治の分野で
不撓不屈の精神で世に貢献した人である。

彼は、エピクテトスといった古代ローマのストア学派の考え方
カント、ゲーテなどの理神論(理屈で神の存在を理論づける)にも理解を示しているものの
ショーペンハウエルやニーチェのような無神論には目もくれず

それらと比較して、この世において真の幸せな自己を実現していくためには
神の存在という永遠の射程をもつものさしをおいて
人生の意義を考えなければ、虚しいだけだ、
あるいは生を終えるときに、安らかな気持ちでは終えられないことを
ダンテや他の人たちの詩歌や言説を引用して説く。
その説得力には、なるほどと思わせるところがある。

そしてキリスト教における神への信仰とは、
実在の証明やその論理的理解と得心によるものではなく、
(もちろんそんなものは証明できるはずがない)
ただ、意志と経験によるのだとくりかえし訴えている。

それは、自らがまったくイケてない存在で、
富や享楽に対する欲望を捨てる意志
すなわち、虚栄心、利己心を捨て去り
他人への愛に生きることを決意するだけでよいのであると。

キリストが、富者が天国へ行くのは
ラクダが針の穴を通るよりもむずかしいと述べているのは
そこのところなのだろう。

自らはゲルマン民族で、ドイツ民族であるから
その観点から、人生のあり方を説いており、
とにかく、スイスに来る
20世紀前半のイギリス人の態度に対する
憤りはすさまじく、
ヒルティの純粋さが存分に発揮されている。

わたしなどありとあらゆる傲慢のかたまりのような人間には
あらためて背筋が伸びる思いだ。
さて、小さなことからスタートしようっと。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。

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