御堂筋税理士法人創業者ブログ

昨日はある会社の部長研修、
今日は三菱UFJさんの経理部長研修である。

いずれでも、あなたの仕事は何ですかという質問がなされる。
ドラッカーは、組織への貢献から自らの仕事を定義せよと述べているが、
これは、顧客中心主義で自分の仕事の目的を見定めよということだ。

経理部長なら、
「私の仕事は、帳簿の作成ではなく、経営者への経営成績の報告である」ということだ。

考えてみれば、これは仕事におけるマーケティング・マインドではなかろうか。
仕事とはお役立ちであるから、当然そうあるべきだ。
しかし、えてしてこのことを忘れがちになるのは、人間の悲しい性だ。

マーケティングの創始者の1人、セオドア・レビット教授は、
事業を、製品中心主義の見方から、顧客中心主義の見方で定義すべきだと言った。
たしかにそうだが、マーケティングには、
他者本位の見方と、自分の創意という自己本位の発想もある。
自分の好きなこと、興味が惹かれることをしたいものだ。
それがひと様のお役に立てば最高だ。
そういうわけだから、マーケティング・マインドとは
他者本位に自己本位が統合されたものだ。

ひるがえって、では自分一個の人生の意義は何かと思いを馳せてみる。
これは、明らかに他者本位だろう。
なぜなら人生の意義は生命再続だからだ。

だが、それだけでは単純すぎる。
もうひとひねりしてみると、
自己の人生の目的は祖先と子孫をつなぐことだ。
それは世の中の人々にお役立ちすることと切っても切れず、
したがって、自己の人生の目的は、他者本位となる。
だから自己本位とは他者本位であるべしだ。

そこで、大乗では『自利利他』といったのだと合点した。
親鸞聖人が、これを自利とは利他をいうと解したということだが、
まさしくそうなのだな、
ふと朝ぶろの中で『!』したしだいである。

それがどうしたのだ?と問われると困る。
私のような馬鹿は、こんなこと低次元のことで
日々、頭が逡巡しているのである。

でも、仕事は正しい目的を持っているかが
成果の出発点だと言われている。
そうなると、今の話、しかと心にとどめ置かなければならないと思うのである。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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