御堂筋税理士法人創業者ブログ

5.目標を設定する

ミッションは、思いであり、

時間軸でいえば永遠のものです。

 

しかしそれだけでは、何を目ざして、

何をしていけばよいのかという、

具体的な目標や戦略、計画に

落ちていきません。

 

そこで具体的なゴールが必要になります。

それが目標です。

目標は、ラフにでも、詳細にでも設定できます。

 

まず、ラフに考えてみましょう。

 

1.2025年度

  売上高40億円 経常利益8億円
2.金属加工の試作から量産への

  ワンストップ解決で

  ファーストコールカンパニーとなる。
  複数の課題解決分野で、

  独自製品をもつメーカーとなる。

 

ある製造業の会社の長期目標です。

1は定量目標、つまり数字の目標ですね。

2は定性目標、つまり状態の目標ですね。

 

次に、詳細な目標について

考えてみましょう。

ひな型は、ドラッカーさんの

8つの分野での目標という考え方です。

 

【ドラッカーの8つの目標】

1.マーケティング

  ①既存市場の既存製品、

  ②既存製品廃棄、

  ③既存市場の新製品

  ④新市場、⑤流通チャネル、

  ⑥アフターサービス、⑦信用供与
  →集中=戦う戦場決定・市場地位(シェア)決定

 

2.イノベーション

  我々の事業はなにであるべきか

  に対する答え
  →①製品・サービス、②市場、

    ③流通チャネル

 

3.人材

  マネジメント人材と専門家、スキルと姿勢
  →マーケティングが必要

 

4.資金

  設備資金と運転資金の資金調達
  →マーケティングが必要

 

5.物的資源

 土地や設備など物的資源

 

6.生産性

 人材・資金・物的資源の生産性

 →1人当り粗利益、資本回転率、

  設備稼働率

 

7.社会的責任

 地域経済・雇用への責任、

 社会への負のインパクトの予防、

 負担できないものの明確化と予防措置

 

8.必要利益

 利益とは未来費用

 →事業継続のリスクをカバー、

  雇用を創出、イノベーションの実行

ドラッカーさんは、

経営の長期的課題として、

マーケティング、イノベーション、

生産性、人材の

4つを挙げておられると

私は理解していますが、

 

そこに経営資源

=人・もの・お金の調達、

そして責任と利益という

必要条件を加えて、

8つの分野での目標を設定すべきだ

ということを述べておられます。

まさに、いたせり尽くせりだと思います。

 

マーケティングの分野では、

私たちの考えを選択と集中に導くような

設定をしてくれています。

 

この項目の設定は、

言葉を変えると質問です。

これらについて

私たちが考えていくことで、

私たちのゴール、あるべき状態、

何をすべきかが明確になっていくのです。

 

イノベーションでは、

未来の事業の方向性や

知の創発について考えさせてくれます。

 

さらに目を丸くすべきは、

経営資源において

マーケティングが大切だと

教えてくださっていることです。

 

今から半世紀以上も前、

販売についてさえ

マーケティングという考え方が

おぼろだったころに、

すでに資源について

マーケティングの大切さを

訴えているのです。

 

そして、現在、まさに

われわれはいかに人を確保するかに

汲々としている状況なのです。

おそるべき洞察力ではありませんか。

 

さて、最後にこのフレームワークを使って

私がファシリテートして、

若き後継者たちが作った

8つの目標の事例を

ご紹介しておきましょう。

 

【8つの目標の事例】

1.マーケティング&イノベーション

 ①PC受注を切り口として、

  それ以外の商材のトータル販売をめざす。
 ②○○市場等の増販
 ③非住宅対応と

  特殊加工、ZEH商材、耐震商品の拡販
 ④上棟の建て方サービス、

  外壁工事、ビル・マンション内装工事等
 ⑤元請事業の可能性・効果性検討
 ⑥物流のアウトソーシングの検討と決定

 

2.人材と知識 

 ①次世代への事業承継
 ②次世代の経営を担う幹部人材の育成
 ③新卒者の定期採用と

  営業マンなどの人材育成制度

 

3.資金
 ①基本的には、償却費内での投資による

  設備更新を進める。
 ②堅実な財務管理政策により、

  金融機関、信用調査機関の評価を

  維持向上させる。

  (金融機関からの借入余裕、

   仕入先の信用力増加)
 ③売掛金回収の期間短縮・

  支払とのバランスによる自己金融

 

4.物的資源

 ①○○市場を見据えた営業・物流拠点の設置
 ②PCの生産能力については、

  稼働体制の増強で臨む。

 

5.マネジメント 

 ①経営計画を軸とした

  経営のスタイルを確立する。
 ②グループ全体の業績管理体制の構築

6.生産性

 ①労働生産性

  202X年度 1人当り粗利益15,000千円
 ②資本生産性

  総資産回転率 1.5回

7.社会的責任

 ①安心で耐震性の高い構造材を供給していく。
 ②安心な住環境づくりに貢献し、

  二酸化炭素削減につなげる。
 ③地域の雇用増大に貢献する。

8.利益

 ①202X年度

  売上高経常利益率 10.0%

  総資産経常利益率 15.0%

 

(※この事例では、

 マーケティングとイノベーション

 を一つにし、

 マネジメントという

 目標項目を足しています。)

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

ファウンダー 小笠原 でした。


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