交渉術についてまとめる
2011.05.28
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
必要があって、営業に必要なスキルについてまとめています。
なにが必要なのかは、
コトラーの『マーケティングマネジメント』の第20章
『セールス・フォースのマネジメント』から考えてみました。
それによると
営業のチームマネジメントと
生涯顧客化のリレーションシップマネジメントをのぞくと
営業マンの必要スキル(より正確にいうと態度・習慣・知識・スキル)は
■態度・習慣
□みだしなみ □基準行動 □ものの見方・考え方 □時間管理
■知識
□わが社の理念・卓越性・製品・サービス □お客様の課題と解決法
■スキル
□商談 □傾聴と質問力 □プレゼンテーション □交渉術
その中で交渉術というのは
わたしも今まで、あまり考えてこなかった分野です。
この分野でコトラーのまとめのベースになっている種本は
『マネジャーのための交渉の認知心理学』(マックス・H・ベイザーマン著)
→ちと読むのに骨が折れますね。少しとっつきにくい、訳がもうひとつなのかなあ・・・
『ハーバード流交渉術』(フィッシャー&ユーリー著)
→こちらの方が読みやすいですね。
でしたので、これらを熟読してまとめてみました。
(これらの種本は、本によくある注を見て調べればでてきますよ)
その極意をまとめたものを次に掲げてみますね。ご参考にしてください。
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■交渉の原則
交渉の原則は、情理にかなう(合理・統合・原則型)交渉である。
※合理的で原則に基づくということですが、柔軟さ相手の感情を大切に扱うことも
併せて大事なわけでそれを情理ということばで表現してみました。
趣旨からいえば、理情というべきでしょうね。理が先ですからね。
■1.合理的な交渉
・合意する内容、利益、優先項目に対する双方の選択肢を客観的に評価
・パイを大きくし、取り分を多くする要素を理解する。
・合理的交渉を妨げる、ミスを予防する処方箋のポイントを知る。
-合意可能範囲、トレードオフ、ミス・パターンをよく押さえ、まちがいをしない。
※要は、人間の判断には短絡的なパターンがたくさんあるので
それに陥らないように、大きな双方の目的や目算をしっかり心に持った上で
全体のパイを大きくしたり、お互いの利益になるトレードオフなど統合的で
かつしっかり理詰めで考えることが大事だということですね。
■2.原則に立った交渉
・人と問題を切り離す(相手はパートナー、敬意をもって接する)。
・立場でなく、利害に焦点を合わせる(敬意をもって接する)。
・複数の選択肢をつくり、決定はその後合意しやすい内容でする。
・公正な基準、公正な手続きといった客観的基準に立脚する。
※要は、交渉の課題について、内容と交渉者である人間とをしっかりと分けて
人には情を尽くした上で、課題にはきっちりと向き合い
統合的な視点で解決策を考え、無理難題には断固原則で対応するということですね。
このようにまとめていくことで
徐々に、心の中にこれらの考えのエッセンス、伝えたいことが
しっかりと定着していけばよいと思うのです。
いかがでしょうか?
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。