御堂筋税理士法人創業者ブログ

いま、商売の流れとお金の流れ

そしてB/S(貸借対照表)と

P/L(損益計算書)のつながりを

スタッフやお客様やセミナー受講者に

わかりやすく理解してもらえるような

説明ツール、つまり説明図を考えている。

 

鉄の棒を買うて、

歯車を造る加工業者を考えてみる。

 

まず商売でいるお金を出す人、

貸してくれる人が3人いる。

自分、仕入先、それに銀行である。

それぞれの、お金の流れは

青、黄色、赤色としよう。

 

お金の流れでいうと

まずおやっさんは機械を買う。

これは赤色のお金かなあ。

 

次に材料を仕入れる。

これは初めは仕入先が

支払を待ってくれるから

黄色のお金かなあ。

 

それを造って売る

売ると、在庫は

お客様への貸しに転じる。

 

このお金の流れは

仕入先に支払うと

銀行から借りるだろうから

お金の流れは赤色になるだろう。

 

この間、工員さんのお給料や

工場の家賃などの経費を払う。

これもたぶんお金がまだないから

赤いお金で払う必要があるだろう。

 

そしてお客様からお金をもらう。

これは自分のお金となるから

この流れは青色だ。

 

初めてお客様からお金をもらうと

ふつう、これ以降は

そのお金で

次の材料を仕入れ、

経費も支払えるはずだ。

 

してみると

結局、元手としているお金は

機械を買うお金と

はじめに材料を仕入れ、

経費を支払い、

歯車を造って、

お客様からお金をもらうまでに

つぎ込まなければならない

仕入れ代金と経費の分である。

 

この元手がどれだけいるかは

どれだけの値段の機械を買うかと

造るのにどれだけの期間が掛かるかと

お客様からお金をもらうのに

どれだけ待たなければならないかで

決まる。

 

だから、

どれだけリーズナブルな機械を買うか

どれだけ手早く造り、

すばやくお客様からお金をもらうか、

どれだけ仕入先に支払いを待ってもらうか

が大事になる。

 

そして儲けたお金の中から

銀行にお金を返し、

仕入先にお金を支払うなど

お金の算段がその裏側で

行なわなければならない。

おやっさんと経理の事務員さんが

知恵をしぼるところだ。

 

こうした構造が、B/Sの数字を、

そしてそれを図にした場合の

図柄を決める。

 

これをみて、上のビジネスの

しくみと構造を思い描いて

どこが良いか、何が課題かを考える。

 

一方、工場のレジでは

歯車が売れるたびに

売上と原価を登録する。

また経費を使うたびに

経費の支払いを登録する。

 

最後に機械の使用料として

減価償却を登録する。

 

そうすると

P/L、損益計算書が

一丁出来上がりである。

 

これをみて

儲けの構造、図式を見て

どこが良いのか、何が課題かを考える。

 

B/S、P/Lを見て

総合的にわが社の

儲けの構造、お金の構造

その元にある

ビジネスの特徴、課題を考え

おやっさんと共有し、

少しでも経営の改善ができたら

これこそ、会計事務所の

スタッフのだいご味ではないか?

 

この次は、

もう少し深掘りして

決算書や

毎月のP/LやB/Sをみて

おやっさんといっしょになって

どのようにわが社の経営改善に

切り込めるかを考えてみたい。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原でした。


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