経営者に必要な銀行借入金の知識(その1)
2013.01.16
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銀行借入の知識や交渉スキルは
経営者として必要な不可欠のものだ。
では銀行借り入れについて
どのような知識とスキルがあればよいのだろうか?
まず、銀行借入はどのような場合に
必要となるかについて正しい認識が必要だ。
それには6つのケースがある。
・設備や投資の資金
・運転資金
~仕入れた商品の販売の代金回収よりも
早く仕入代金を支払わなければならない場合のその資金
・赤字補てん資金
・資金準備の資金
~手許にお金を準備しておくために借りる資金
・季節資金
~税金や賞与の支払資金
・臨時運転資金
~まとまった仕入代金の支払い資金
そのそれぞれによって、借入と返済のあり方がちがう。
最初の4つは、すぐには返せない
借りっぱなし、あるいは分割返済せねばならない。
だから、長期分割返済の借入が必要だ。
あとの2つは、まあ半年くらいで返済すべきである。
だから、短期借入となる。
経営者は、まずそこのところをわかっていなければならない。
つまり、借金はなぜ起こるか?
そのメカニズムをわかっておくことは
最低限の経営知識である。
そこのところはいいだろうか?
それがわかった上で
次に、現状借入金があればその原因分析をし、
借入金の現状を把握する必要がある。
そのために、
銀行別の預金と借入金の一覧表を作ることだ。
銀行ごとに、預金、借入金、返済額、支払金利、実質金利率、担保・・・
どこがメインバンクで、それぞれの金利率はどうなっているかだ。
中小企業の場合
銀行取引はどれくらいの銀行としておくのが妥当なのだろうか?
一行取引は避けたい。
不安定だし、独占はどのような場合でもまずい。
まあメインバンク2行 メガと地銀
融通の効く信金1行
それに政府系1行
そんなところだろうか。
メインバンクとは
しっかりとコミュニケートしておきたいものだ。
きちんと報告をして、いろいろ情報を訊いておく。
そして、自社の格付査定についても
きちんと確認しておくことだ。
そのためにも
正しい月次決算と経営計画は必須だ。
経営計画では、将来どのような資金が必要になるか
銀行にきちんと情報を伝える。
そのようなことが、ベースになるのではないだろうか。
コンサルティングに強い 経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。