御堂筋税理士法人創業者ブログ

土曜日に、某銀行様の若手行員さん向けの
社内研修の講師を担当させていただいた。
テーマは『取引先の数字に強くなりたい!決算書の読み方・使い方』である。
なかなか、彼らの心の思いが表現されていいなあと感じた。

さて研修の内容だが、まずは、決算書の見方、
つまり損益計算書と貸借対照表を図にして
儲けの構造、お金の構造のよしあしを診る方法についてお話をした。

その後、自分で事例会社で図の作り方を体験してもらった。

参加者は約20名強、今日は休日なので皆さん気楽ないでたちである。
講義を進めていって感じたが、少しノリがわるいなあ。
やはり、銀行マンの方々は、仕事柄か、
あまり目立たず、アナライザーの人が多く採用されているのかなあって感じ。

でもさすがに、演習に入るとは確実にこなしていかれる。
やはり、数字の能力が高く、
また日ごろ決算書と数字に触れて慣れておられるからであろう。

そのあと、キャッシュフローについてのお話しをして
最後に、決算書のもう少し立体的な見方、深い見方をお話しした。

決算書のパターンを企業のライフサイクルに関係づけたり、
創業時から現在までの、決算数値を歴史的に見て、
その会社の来し方、特徴などを見る方法や
なにより、経営者の性格と決算書の関係など
わたしなりの考え方ををくわしく解説した。

その中で、銀行マンという日ごろ経営者に接し、
外部者としてものを言う機会のある立場の方に
ぜひとも、もってほしい視点、言ってほしいことを訴えた。

ところで、お昼休み、3人の参加者とお昼を食べようということになった。
実のところ、お昼をごいっしょするのは、お互いにメリットのあることだ。
参加者は親しく講師の考えなどを聴けるし、
講師は、参加者の問題意識などの本音の部分を聴ける。

土曜日であまりお店は空いていないが
ちょうど近くにうどん屋があって、入ると2階に通された。
そこは誰もおらず、貸し切り、ゆっくりと話しができた。

彼らの日ごろの仕事内容、どれくらい働いているのか、
課題は何か?取引先の経営者から何をリクエストされているかなど

そうすると、課題は、
新規開発でいかに経営者と話しをして
興味をもってもらい、取引を開始できるか、
それと、取引先の社長からは、
なにかいいことないか?よそはどんなことをしているか?世間はどうか?
などの質問が多く、それに対してどう対応していけばよいのかということである。

そこでわたしは3つのことを彼らに話した。
一つ目は、新規開発のアプローチ法と磨くべきスキルについてである。
二つ目は、情報の取り方や取引先経営者へのさまざまな情報プレゼントについてである。
三つ目は、人脈を作ることについてである。

実はわたしも、複数の銀行で、
行員さんの新規開発に必要な知識やスキルの勉強会をすることになっている。
わたしが培ってきた、企業の診断法、お客様に対するヒアリング技術などが
銀行マンの仕事にかなり共通して、応用できるのではないかと考えているからだ。

そのためにも、眼前の彼らと関わりをもって、必要なノウハウを考えることには大変興味がある。
それに銀行の行員さんのスキルを上げることを通じて、
中小企業の経営を高めることが間接的にできるのではないかと思い
それは、わたしにとっては意義あることだと思ったしだいだ。

そこで、彼らにある提案を投げかけてみた。
「君たち、一度、ぼくの事務所に来ないか?
 そして、いっしょに新規顧客の攻略法、
 取引先の社長とうまくコミュニケートして、有益な情報を渡して
 関係性を深める方法について勉強会をしながら、ノウハウを作ってみないか?」
すると彼らは、
「大変興味があります、とぜひぜひ」と答えてくれた。
というわけで、とても有意義は話し合いができたのだった。
わたしとしては、彼らに10人くらいの有志を集めてもらい
勉強会をできたらなあと考えている。

それにしても、若い人たちと語り合うのはいいなあ。
またひとつ、新しい分野のアイデアが生まれてきた。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所 
大阪 小笠原 でした。


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