御堂筋税理士法人創業者ブログ

さてこの話の最後は、

パワーの力学をわかっておこう

ということだ。

 

私たちは、生まれ、育ち、

力をもち、世界を動かし、

そしてやがて老いる。

 

それはサルのボスと同じだ。

運命に翻弄されず

いざというときに

賢くふるまえるように

事前に備える

そんな生き方がしたいものだ。

 

そこでパワーの力学を

理解しておこうということになる。

 

Ⅳ.パワー・ダイナミクスの理解

―パワーの喪失と組織の変化

 

パワーの理解だけでは不十分、

これで自分のパワーを強化し、

身につけた力で

積極的にかかわっていこうとする

意欲を生むものでなければならない。

 

1.パワーの衰退のしかた

 

結論

→学びたいことは、

早まってパワーを失うことを

避ける方法と、

優雅に地位を去る方法である。

 

パワーのダイナミクスは、

組織のダイナミクスと不可分にリンク

 

組織の変化の理解には

パワーの変化の理解が必要

 

パワーシフトは確実に起こるので、

いずれはパワーを失う

―サルのボスと同じだ

 

その原因は、

①環境変化による時代遅れ、

②パワーの理解不足

 

パワー喪失を避けるためには、

環境変化に適応していく柔軟性が必要だ。

 

①苦労せずにパワーを得た人は

それを失いやすい

―創業者といえども

(いやそれゆえ)注意のこと

 

②プライド・特権・忍耐の欠如で支持を失う

 

プライド;

自分が正しいと考え、

相手の欲求に屈しないこと

 

パワー喪失に対処する

最良の方法は、

そのプロセスの制度化だ。

 

→マービン・バウワーのしたこと

つまり引退時期の明示である。

 

2.政治的なダイナミクスを

生産的に管理する

 

結論

→パワー・ダイナミクスは

組織の適応にしばしば有益だが、

組織の有効性や業績にとって

メリットにつながるのかどうか

については、断言できない。

 

改革と適応は、

闘争の後にのみやってくる。

 

組織では

特定の権力者は陳腐化するが、

後継者もその文化を受け継いで

出世しているので

否定が起こりにくい。

 

①パワー・ダイナミクスの問題と

その管理

 

ⅰエネルギーが浪費される

 

エージェンシー問題

自分に有利にしようと動く

 

防止策

→インセンティブを減らす

(報酬の均等化など)

 

コンフリクトは必ずしも悪いことでない

(個人性格を帯びてはならない)

―建設的対立が必要

 

相互依存性と視点の多様性、

共通のビジョン・脅威を見据えて

努力を怠らない管理

 

ⅱ遅れ

ⅲ不完全な分析

 

②組織の局面の理解と

移行推進が必要

 

3.パワーによるマネジメント

 

結論→

ものごとの実行にはパワーが必要だ。

世の中は勧善懲悪の

割り切れた世界ではない。

しかしパワーの行使には努力が必要である。

 

ⅰ組織の政治的状況を診断し、

利害が何か、

重要なサブユニットがどれかを理解する。

 

ⅱサブユニットや人が、

自分の利益が絡む課題を

どう理解しているか、

その視点の裏にある理由を理解する。

 

ⅲものごとを成し遂げるには

パワーが要り、

そのためにはパワーの由来と

作り方を理解する。

 

ⅳパワーの使い方(戦略と戦術)を理解する。

 

いかがでしたでしょうか?

少しむずかしかったかもしれません。

 

パワー!

けっこう大事な問題です。

意識しておきましょう。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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