だれでもコックピットを作れるようにする。
2017.03.02
ブログ
「経営者が未来に対して
十分な時間と思索を割いていない。」
ドラッカーさんの
『創造する経営者』の一節である。
「問題は
経済的な課題と取り組むための
知識や方法論が存在しないことにある。
明日の問題に取り組むには、
まず今日の問題を時間をかけず
効果的に解決できるようにすること。
今日の問題に対する
体系的なアプローチが必要とされる。」
まずは、現状をつかんで
ちゃっちゃと改善しいやということである。
僭越ながら、そのために
わたしはコックピットというものを創って
皆さんに提供している。
実は今、そのコックピットを
だれでも作れるようにしたいと思っている。
そうすると、世の会計事務所の諸君が
お客様に貢献できると思うからだ。
「企業にとって、本業の仕事は3種類ある。
①今日の事業の業績をあげる。
②潜在的な機会を発見し、実現する。
③明日のために新しい事業を開拓する。」
そのとおりやなあと改めて思う。
現状の業績改善、その中で変なところがある。
市場でのチャンスを見つける。
新たな製品や商売の想起である。
「これら3つの仕事には、
それぞれ異なるアプローチが必要となる。
異なる問題提起が必要となる。
したがって、結論もまったく異なったものとなる。」
そらそのとおりや。
現状改善、チャンス発見、
新たなもののアイデア創出
はそれぞれ頭の使い方がちがうからなあ。
「これら3つの仕事は、
互いに切り離すことができない。
しかも同時に
おこなっていかなければならない。
いずれも今日おこなわなければならない。
未来は明日つくるものではない。」
というわけで、
経営者には、それらを見せてくれる
ビジュアルのツールが要るのである。
では、われわれ経営者は
どういう前提で
わが社と世界で起こっていることを
みなければならないか?
それがドラッカーさんがいう
『企業における仮説』である。
企業の成果と資源について(①~⑤)と、
企業自身の活動(⑥~⑧)
についての仮説である。
とにかく『仮説』はだいじや。
科学発展のみなもとやからなあ。
「この2つの仮説から、
企業家的な仕事の性格と方向に関して、
いくつかの結論が導き出される。」
①成果や資源は企業の内部にはない、
いずれも企業の外部にある。
②成果は、問題の解決ではなく、
機会の開拓によって得られる。
③成果をあげるには、
資源を、問題ではなく、
機会に投じなければならない。
④成果とは、単なる有能さだけではなく、
市場におけるリーダーシップ
によってもたらされる。
⑤いかなるリーダーシップも、
うつろいやすく短命である。
⑥既存のものは、古くなる。
⑦既存のものは、
資源を誤って配分されている。
⑧業績のカギは集中である。
とにかくむずかしいが
これが、わが社をめぐる
現実についての
仮説=当て推量である。
そこから得られる心がまえとして
わたしは次の5つを
皆さんが読み解くことをお薦めする。
➀現状の活動と成果の関係を明示する。
粗利益の偏り度合いなどである。
➁リーダーシップがあるかどうか調べる。
ニッチNo1である、シェア計算である。
➂市場の機会を探索する。
マーケティング・イノベーションである。
➃絞り込みできているか調べる。
成果のあがらない製品や顧客を捨てる。
➄リスク分散状況を見る。
一本足打法はいつか危機を招く。
そのために
コックピットを作るのである。
ちょっと
むずかしかったでしょうか。
会計事務所と
経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。