御堂筋税理士法人創業者ブログ

高1の数学1Aの授業が始まったころ

担任でもあった小林平三郎先生が

「数学に強なろうと思ったら

  デカルトの 『方法序説』を読みなさい。」

とおっしゃった。

 

「?????」と

5つくらいは、あたまに

クエスチョン・マークが点灯した。

 

しかし、わたしにはすでに

数学コンプレックスが

ぬぐいがたくあったから

特効薬を示されたような感じがした。

 

その日、家に往(い)んで、

さっそく『世界の名著・デカルト』の

ページをめくった。

 

なぜ、そんな本があったかというと、

そのころ、母に無理を言うて

読みもしない本のシリーズを

本屋さんから、毎月届けてもらっていたからだ。

 

ところが、まあ予想されたことだが

字づらを追っていっても

一行たりとも理解できなかった。

・・・本をほうりだして、昼寝した。

 

その後、

大学のキョウヨーのころ

つき合っていた彼女から

(実は私の配偶者だが)

「宿題、代わりにやって!」

と頼まれたのが

プラトンの『ゴルギアス』を

読んで感想文を書けというもの。

 

ここはかっこいいところを見せて

ついでに恩も売っておこうと

気やすく引き受けた。

 

著者がなにをいいたいのか

ほとんどわからなかったが

レポートはテキトーにでっち上げた。

(評価は当然のことながら“可”であった)

 

・・・哲学書といえば

それくらいしか前半の人生では

出会っていない。

 

わたしにとって、

なじみの本といえば

月刊鉄道模型趣味と

保育社の原色図鑑と

筒井康隆の小説くらいであった。

 

そんな私が

なんで哲学にはまってしまったのか?

 

まあそれはさておき

はまるとおもろいのがものごと

 

ということで、

えらいトウトツだが、

皆さんのことも省みず

自己満足で

影響を与えられた

世界の10大哲学者を選んでみた。

 

Ⅰ アテネのソクラテス・プラトン・アリストテレス

 

1 ソークラテース

 

 なんといっても大・大尊敬

 実は本を書いていないソクラテス

 書いたのはプラトンで

 思想がどちらのものか怪しいが

 無知の自覚、よく生きる、死への準備など

 その生き方はまったく範とすべし。

 『弁明』や『ソクラテスの想い出』を読むと

 胸が痛く、熱くなり、

 無限にインスパイアされる。

 

2 プラトン

 

 賛否両論に分かれるプラトンだが

 その後の哲学の全歴史は

 プラトンへの注釈であるといわしめる

 哲学史上最高の巨人!

 なんといってもイデア(理念本質)を

 創造した人である。

 

3 アリストテレース

 

 プラトンの弟子にして

 アレクサンダー大王の家庭教師

 プラトンと対照的な観察主義者

 論理学、自然哲学、形而上学、倫理学

 全哲学にわたる知の巨人。

 

Ⅱ ソクラテス以前

 

4 ヘラクレイトス

 

 「万物は変化する」

 まさしくそうなのだが、

 その辺のおっさんでも

 酒を飲んで後輩にいいそうなセリフだ。

 これだけで不朽の名声を誇っている。

 オレにも、気の利いたひとこと、残ってないかなあ。

 

5 デモクリトス

 

 原子論の創始者

 これはすごい創考である。

 ようこんなこと考えだしたなあ。

 その後、ご承知のとおり

 これは科学で妥当とされた。

 

6 ピュタゴラス

 

 算数の唱導家

 実際、世界は算数で説明されることになる。

 もし、彼がいなかったら

 今ごろ、決算はおろか、

 時間も、距離も、面積も、成績も

 測れない、計れない、量れない。

 プラトンに大影響をおよぼした。

 

Ⅲ その後

 ローマ、キリスト、暗い中世を

 ぜんぶすっとばして13Cへ

 

7 トマス・アクィナス

 

 とほうもないボリュームの

 『神学大全』の執筆者

 ロジカルで脳みそが痛くなる。

 あの西欧人の緻密脳みその原型である。

 坊主だが、隠れなんとかで

 神学から哲学を切り離し、守った。

 

8 ガリレイ

 

 物理の数学化

 精密自然科学の仕掛人

 ニュートンかどちらかだが

 先に生まれたガリレイを入れました。

 

9 デカルト

 

 20世紀、いな今日まで

 近世・近代・現代をつうじて

 西欧型思考、合理主義の

 かたちを創ってしまった。

 「われ思う」…自我の確立である。

 そして、ものと心の分離

 以降、哲学はデカルトをめぐる

 賛否論でかしましくなる。

 

 ※どうでもいい話だが

  友人の弁護士の白波瀬さん

  デカルトにそっくりである。

 

10.カント

 

 賛否論の両側

 大陸合理論と英国経験論を

 統合した。

 認識できること、できないこと、

 人の思考形式を定式化した。

 現在にいたる最後の大哲学者

 

ほんとうはもっといっぱい

立派な人がいらっしゃるのだが

この10人とした。

 

人生でも、仕事でも

考え方の基礎や背骨になっています。

ありがたいです。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

小笠原 でした。


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