御堂筋税理士法人創業者ブログ

最近、

幹部を育成してほしいという

ご依頼が多い。

わたしの経営幹部育成の方法は

経営計画を軸にした経営を

実践してもらうことによる。

・経営計画を立てる

・経営計画の実行管理をする

・経営会議の場を通じて指導する

 ・それはものの考え方と

 ・マネジメントのしかただ。

・マネジメントに必要な

知識・スキル・考え方を訓練する

という方法である。

それらを通じて正しい経営のしかたを

体得してもらうのである。

経営幹部を育てるのは

実践を通じて以外に方法があるだろうか?

その場合、とても大事なことは

経営者自身が

機会を通じて学び

自己変革をされるということだ。

そのとき、幹部育成の成果は

もっとも大きくなる。

今も何社かで、

そうした取り組みを

させていただいている。

それぞれの会社での

毎回、毎回が私にとって

探求し、学び取った考え方の

実験の場である。

だから、毎回

新たな思想を持ち込み

それを深めているつもりだ。

過日もある会社で

4回(3日)をかけて

事業の定義から

各部門の課題の具体化

のプロセスを進めた。

この会社は

ある分野で高いシェアを

ほこる優良企業である。

詳細は守秘義務があっていえないが、

依頼は若手の中間管理者を

幹部として育成してほしいと

いうものである。

対象者は4人、

それに2トップにも

入ってもらい

事業計画を作るというものである。

事業計画でつくるものは

山ほどあるが

その会社の状況によって

必要なものをしぼりこむ。

この会社の場合

すでに、ニッチOnly1だから

実践してきた戦略は

正しかったのである。

ただ、若手の人たちをして

それを再確認し

言葉にし、見える化することで

経営者的な視点を得るために

経営計画づくりをするのである。

まず、ドラッカーの

5つの質問をつかって

事業の定義を試みた。

なかなかいい定義ができた。

次に経営環境の変化と

わが社の強み弱み分析をしてもらった。

まあやってみると

けっこう皆さん意見がでてくるものである。

NO2も持ち前の

アイデア出し頭脳が全開だし

トップも

きっちりと取り組んでくださるので

とても助かる。

しかも、あまり出しゃばらずに

若手に考えさせる。

もともともっている風土が

明るく元気できびしい風土である。

しかも余裕があって世間ずれしていない。

次にそれをSWOT分析にまとめた

SWOT分析は

・・・・・・・・・・・経営環境   経営環境

        での機会   での脅威

―――――――――――――――――

わが社    メイン戦略  補完戦略

の強み

わが社    補強戦略   撤退

の弱み    機能戦略   すべきこと

―――――――――――――――――

という枠で戦略を考える感じだ。

メイン戦略は機会に強みを

ぶつけるのが基本だから

には、事業定義から

来る戦略を当てはめる。

再度言うと

この会社にはすでにあるから

それを書いたポストイットを

ペタッと貼るだけだ。

問題は補完戦略だ

これは

脅威に強みを

ぶつけようというのである。

この会社の場合

、というか日本のほとんどの会社では

お先が暗いから

代わりのものを育てるということだ。

まだ生まれてもいなければ

そのネタを探すところからだ。

しかし多くの中小企業では

開発にしろ、営業にしろ、

製造にしろ、業務にしろ、

経理にしろ、人事にしろ、

さまざまな課題を抱えている。

まあ突出しているところは

すでにいいとして

こうした課題は

各部門機能の戦略課題となる。

てはわけで

だいたいの戦略イメージがかたまって

次に

バリューチェーンを

考えてもらうわけだ。

バリューチェーンとは

付加価値を創造していく過程だ。

人間の知恵と

素材と金をつぎ込んで

売れるものをいかに

効率的に提供するか?だ。

これが戦略の中身となる。

すべての会社は

お客様の問題解決業であり

提供する問題解決法が

お客さんにとって

もっともよいと思われることが

成功の要因である。

いわく

持続的競争優位性の確立だ。

それをしっかり分析して

仮説を立てようというわけである。

その出発点は

お客様のねがいを

正確につかむということだ。

お客様は

なにで取引先を選ぶかである。

そこには当たり前に

実現してもらいたいものと

感動的なものとがある。

前者を衛生要因

後者を感動要因とよぶ。

前者は当たり前に満たす。

後者はクリエイトしなければならない。

そのためには、

お客様さえ気づいていない

便利、満足、感動を探り

それを創造する。

両方が実現しないと

ブランド化できない。

目標はブランド化で

そうでないと

ニッチOnly1企業にはなれない。

サービスは

品質・性能・コスパ+スピード

+臨機応変+まごころだ。

その辺をお話して

バリューチェーンの

アイデア出しをしていってもらった。

スタートは何と言っても

顧客の期待だ。・・・

ということで進めていった。

こうしたことを通じて

彼らには経営的な視点を

もってほしいのである。

それができたら

経営者と同じ目線で

ものが見られるようになる。

そのためには

まず、全体像を見る視点

次に、未来を見る視点

そのために、過去の推移を見る視点

さらに、細分化しての分析の視点

最後に、見えないものを見る視点

因果関係、システム的見方である。

これら5つの視点を身につけるのだ。

最後に皆さんに尋ねてみた。

今日の感想は?

「疲れました」

「全体とのつながりがわかりました」

「前回理解できなかったので

 復習と予習をしてきたので

 今回はよくわかりました」

なかなかすばらしい姿勢だ。

すくすくと育っている

実感が感じられて

トップにも喜んでいただいた

ように思う。

これからも更
にさらに

ブラッシュアップして

効果的な人材育成に勉めたい。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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