御堂筋税理士法人創業者ブログ

いま、大阪商工会議所さんで

来月の2日にさせていただく

『経営者・経営幹部のための

財務・会計実践講座

 <第2回 財務編>』

http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201504/D27150702028.html

の資料をせっせと作っておりました。

その中で

『資金感覚』をもってほしい

というお話があります。

ということで、これを機会に

資金感覚をもつとは

どういうことなのか?

そのためには

どのような感覚や知識・見識が

要るのか?

考えてみました。

まずは、

『お金の増える・残る

4つのメカニズム・原因・理由』

をわかっておくことがあります。

そのメカニズムとは

1.利益を出す

2.売掛金と在庫を減らす

3.いらない投資をしない

4.返済を和らげる

ということです。

次に、

キャッシュフローと収支の

目標をもつことがあります。
(そのためには実は

キャッシュフローと資金繰り表

についての理解が要りますが)

1.キャッシュフローの目標

 税引前利益×60%+減価償却費

 これが手許に残る銭で

 なんぼほしいかですね。

 利益目標のキャッシュ版です。

 あなたは年間、なんぼほしいですか?

2.収支の比率目標

 収入/支出の割合を

 経常収支比率といいます。

 あなたにはイメージがありますか?

 これは売上高利益率の資金版ですかね。

 わたしは110%ほしいですね。

 つまりおよそ売上の10%

 銭が残るという感じです。

3つめは、

資金蓄積の目標を持つことです。

そのものさしは次の2つ。

1.自己資本比率

  これはまず40%でしょう。

2.純資金残高

  純資金残高とは

  手持ちのお金-借金のことです。

  手持ちのお金>借金だと、プラス

  手持ちのお金<借金だと マイナス

  目標は、まず借金を返すこと

  そのあとは、貯金を殖やすことです。

資金感覚の管理ツールは

貸借対照表推移表と

資金繰り推移表と

キャッシュフロー推移表

すべて月別の推移表ですね。

さて4つめです。

お金の働きと資本構成の定見をもち、

資金調達先を確保することです。

まず、お金に働いてもらう

という考え方が必要でしょう。

お金には儲けてもらわなければならない。

そして、負債・資本のバランス

について定見をもつ。

なにも借金がないだけが

とりえではありません。

事業家であるならば、

他人様のお金をうまく活用して

より儲けるという度量も必要。

これを財務レバレッジといいます。

つまり他人様のお金を

テコにするというわけ。

いわゆる

『人のふんどしで相撲を取る』

というやつですね。

6つ目です。

実際のしまり屋になるためには

売掛金、在庫、設備投資、投資という

4つの基準・ものさしを確立する

ことがだいじです。

売掛金は回収期限

在庫は上限

そして回収と支払の

バランスを確立することです。

また設備は、

DCF法による収益性と回収期間

(くわしい解説はまたの機会)

でジャッジできるようにすることです。

そういえば、

お客様のところで

後継者と管理者に

設備投資のジャッジ法を

レクチャーすることになってたな。

ときどきこういう課題は

あちこちの会社であります。

最後は、お金の投資法ですが

長くなりましたので

それについてはまたの機会に。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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