御堂筋税理士法人創業者ブログ

「ローマの兵士にとっての軍事訓練は

流血なしの実戦であり、

実戦は流血を伴う訓練である」


すごいことが書いてあると

おもわず目が釘づけになった。

塩野七生さんの著書

「ローマ人の物語26」の一節である。

「ローマの兵士は、戦時になって

はじめて武器を取るのではない。

平和である間は人生を享楽し、

必要になるや武器を手に

戦場に出向くのではない。

まるで武器を手に生まれてきたか

のように訓練を怠らず、

実戦で試す機会を待って

さえもいないとでもいうふうに、

訓練と演習にはげむ日々を送っている。

この軍事訓練だが、

その激烈さは実践と

まったく変わらない。

いや、演習でさえ彼らは、

実際に戦闘を行っているときと

おなじ気迫と激しさでやる。

それゆえに彼らは、

実際の戦闘の場でも

平静を失わず、

肉体の疲労に音をあげることもなく

戦闘隊形を崩すこともない。

だが、それゆえに、

ほとんど常に勝利を獲得するのだ。

なぜなら、どの敵といえども

彼らのような厳しい軍団生活は

送っておらず、

それによって生ずる

ローマ兵と他の国の兵との格差は

歴然であるからだ。」

これはユダヤ人の

フラヴィウス・ヨゼフスの

『ユダヤ戦記』からの抜粋だとか。

異国人が書いたローマ軍の

強さの秘密である。

これをそのまま

わが社に置き換えて考えよう。

それが経営者の思考回路ですよね。

歴史に学ぶ!

わが社を

ローマのような国家したい

とは思いませんか?

「カーネギーホールへの道は?」

と訊いた人に

「練習!練習!練習!」

と答えたという話を聞いたことがあるが

まさにそうだと改めて強く思った。

ちょうど今読んでいる本に

次のように書いてある。

「多数の新しいメンバーに

短時間にきわめて複雑な

不慣れな仕事を教え込むには、

公式の訓練が効用がありうることの

めざましい証拠を、

軍隊組織が昔からしめしてきている。

民間の組織では、

(あなたの会社のことだ!)

新しい従業員は雇われるときに

少なくとも部分的には

訓練されているのが通常で

公式の訓練のもつ可能性は

はるかに少なくしか

理解されてきていない。

軍隊の組織では、

「それをいかにするか」の教育は、

ほとんど完全に

公式の訓練課程を通じて

行われる。・・・

多くの民間組織では、

「それをいかにするか」の教育は、

大部分が監督者たちに

まかされている。

業務手続を伝達する方法として

文字にされた指図書と

マニュアルだけにたよることは、

疑いなく、もっとも粗末である。」

(ハーバート・A・サイモン著

『経営行動』より)

なるほどとひざを打った。

このあと

ほんとうにそうだなあと思う

するどい指摘が続出し

おもわず吹き出してしまった。

ながくなるからこの続きは

次のブログでご紹介しよう。

訓練→人材育成→強い会社

いいわけはもういらない

やるかやらないか

経営者のあなたの意思次第だ!

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士 小笠原 でした。


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