御堂筋税理士法人創業者ブログ

ある製造業の会社にご依頼を受けて

半年前から、幹部を育てる取り組みを

始めさせていただいている。

第一ステージでは

半年をかけて

中期の経営計画を立てていただいた。

その内容は次のとおり

事業の定義は

わが社の7つの特徴を盛り込んだ

すばらしいものだ。

そして事業戦略は

すでにあるニッチ市場で

ダントツのNo1であり

もう選択されたものである。

しかしこの後

さらなる成長のエンジンをどう

創っていくかが課題だ。

そしてそれらを実現していくための

バリューチェーンの分析とデザインが

幹部が事業全体を見渡せ

経営者と思いを共有する

大事な思考場面である。

そしてそれを

彼ら一人ひとりの

目標管理に落とし込んでいく。

ここでは、

本来の役割での貢献、

価値の創造での貢献、

人材の育成での貢献

という、ドラッカーの

組織への貢献から仕事を定義する

という切り口で

目標設定してもらうのがポイントだ。

そして、

これから実行管理フェーズで

行動とパフォーマンスを見る

もうひとつのツール

コックピットを設計してもらった。

さてこれでいよいよ

計画実行のためのシナリオができた。

それが3月のことである。

そして今月から

育成の第二ステージ

経営の会議のスタートである。

その前段階として

コーチングの研修を受けてもらい、

弊社の会議も参観してもらった。

彼らなりにアジェンダを作り

ファシリテーターを決め

議事録係を決め

第一回の会議を開催した。

全体の業績共有のあと

各自がコックピットと目標管理シートを使い

自分たちの取り組みや結果を

発表していった。

第一回目にしては

上々のできではなかったか。

皆さんの傾聴姿勢、質問の活発さ

経営陣の自制など

いい滑り出しであった。

わたしからも

いろいろとフィードバックをさせていただいて

次回に備えてもらった。

この会社の若手

幹部候補生は5名だが

すでに2人は

かなり意欲面で変容がみられ

頼もしい限りだ。

なによりもいいと思うのは

とにかくすなおであることだ。

それは、この会社の

経営者にもっともよく

あてはまることだ。

すなおで意思決定が速い。

さて、こういう学び取ろうという

姿勢のあるときには

どんどん材料を与えることだ。

次回以降

合間を見ながら、時間をとって

マネジメントスキルを

伝授していこうと思う。

すこし柔らかくして

1回、1時間くらいでできたらいいなと

思っている。

テーマは次のようなものだ。

1.論理的な考え方を身につける。
2.効果的な意思決定のしかたを身につける。
3.数字のセンスを身につける。
4.生産性を高める方法
5.部下指導のしかた
6.価値観と基準行動
7.読み書き能力(読書と文書作成)

こんな取り組みだと

会社をご訪問するのが

なんだかとても楽しい。

冥利に尽きるというものだ。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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