さすがええこと書いたあるなあ!
2016.02.01
読書と修養
「彼らは
昼食のときも夕食のときも
食前に、
善き生活を送るのに
役立つような書物を
朗読しますが、
それは退屈しないように
短いものです。
年長者たちは
この朗読をもとにして、
誠実な、
しかし ばかまじめではなく
けっこう愉快な会話も始めます。
しかし彼らは
食事中ずうっと
長話をしつづけはしません。
むしろ
若い連中の話も
よろこんで聞き、
さらに若い連中に
話をさせるように努力します。
つまり彼らは、
食事のさいの
自由な雰囲気のなかで
現われてくる
各人の気質や才能を
確認しようとしているのです。」
これは
16世紀のイギリスの
トマス・モアの
『ユートピア』の
中に書かれている一節です。
トマス・モアといえば
暴君?ヘンリー8世の治世下
その人格を慕われて
大法官として
仕えていた賢人です。
ところが王は、
子供のできない
嫁さんのアンと
離婚をするために
それを認めない
カトリックから
母国の教会を
分離独立させようとしました。
モアは、王から
離婚を認めろと
圧力を掛けられたのですが、
毅然としてそれを拒否し
ロンドン塔に幽閉され
断頭台の露と消えた
高潔で信念の人でした。
私も高校生のころ
名匠、フレッド・ジンネマン監督が
トマス・モアとヘンリー8世の
確執を描いた名作
「わが命尽きるとも」を
見て感動した記憶があります。
ユートピアといえば
今や一般名詞となり
スーパー銭湯の名前にも
つけられていますが
その語源は
トマス・モアが
理想の国を描いた
この本のタイトルから
来ています。
しかし冒頭の一節
私は、これを
会議に置き換えて
イメージしてみました。
やはり会議は
参加者の力量を計る
よい機会だということを
再確認しました。
また、よき書物の
一節を若き皆さんに
披露するのは
よいのではないでしょうか。
そういわれれば
たまにそういうことを
していらっしゃる
シニア経営者が
おられたことを思い出しました。
まねしてみようっと。
経営コンサルティングと会計事務所の融合
組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人
税理士コンサルタント 小笠原 でした。