チップについての考察
2011.08.15
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夜の10時半、昼間予約しておいたレストラン
『K+K』におそい夜ごはんを食べにいった。
大海老のサラダ、ニシンのタルタル、ステーキを頼んだ。
それにしてもここはめっちくちゃおいしい。
(ちなみに東京にもあるようで、これも評価が高い)
オペラが引けた客が殺到して店の中は大忙し
客にワインを注ぐのもままならない様子。
そのためか、味は抜群だがサービスがいまいち
さっさと食べてお勘定。
小銭がたまるのが嫌いな妻が
お勘定書きを見て、
ちょうど10ユーロのお釣りとなるように払ったら、
ウェイターがチップと勝手に思って
そのまま「サンキュー」と受け取り、お釣りを返さない。
別にあげると意思表示したわけではないから
まずは釣りを持ってくるのが筋だろうと、
さすがにむっとしたわれわれだが、
こういうときに男は弱い、特に僕は弱いのだ。
文句をいって取り返しに行く気にならない。
妻はそういうのは得意で
「おつりちょうだい!」と毅然と取り返した。
いかにも不愉快そうなウェイターを尻目に
私たちはレストランを出て、ホテルに帰ったのである。
妻は「わたしはあんたの弾よけや!」
勝ち誇ったようにいう。
その次の日、
泊っているホテルのご主人クーン氏に
チップについて尋ねてみた。
(わたし)「ヨーロッパではレストランなんかでは
チップはやっぱり習慣として必要なんですか?」
(ご主人)「僕は代金が50ユーロまでだったら10%、
それ以上のときは5%を払うなあ。
つぎの10ユーロまで切り上げてね。
(さすが明確な方針をお持ちである)」
(わたし)「いやあ昨日レストランでサービスが
いまいちだったので家内が釣りを返せといったんですよ。」
(ご主人)「そりゃ正解!サービスが悪ければ払う必要はない。」
(わたし)「カフェとかファミレスでも?」
(ご主人)「そう、カフェでもカジュアルレストランでもね
小銭を切り上げておいてあげたらええんですよ。」
(わたし)「タクシーもそうですか?」
(ご主人)「そう同じですね。」
(わたし)「ありがとう、なにしろ日本にはそういう習慣がないもんで
いつも気を使うんですよね。」
(ご主人)「ようわかります。・・・
あ、ところでアメリカはちがいますよ。
20%くらい思っておかないとねぇ」
なるほどそういうものであるらしい。
心得ておこう。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。