ブッダの真理のことばのまとめ
2011.01.20
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
今年の事務所終日研修では、
前半仏教のレクチャーをするようになっていたらしい。
ずいぶんいいかげんな講師である。
1月の研修は、実は5日の初出の日にやりましたので
もちろん何の準備もなし、完全ギブアップ。
しかし、このままでは小笠原の名がすたる。
まず原始仏教のレクチャーだが
ということは、ブッダの言葉の集成。
ということで、選んだのは
『ダンマパダ(法のことば)』(法句経とよばれている)
『スッタニパータ(法の詩集)』
そこで力仕事ダンマパダを読んでまとめてみた。
ダンマパダはブッダの言葉を
覚えやすいように韻文にした詩集(偈)だが
全26章、423の詩集である。
あらためて読ませていただいたが
読んでいるうちに、ああいいなあと思いだして
のめり込んでしまいました。
中村先生の訳もすばらしく
少しご紹介したい気分です。
17.怒り
・走る車をおさえるようにむらむらと起る怒りをおさえる人
―かれをわれは〈御者〉とよぶ。
他の人はただ手綱を手にしているだけである。
(〈御者〉とよぶにはふさわしくない)。(222)
・怒らないことによって怒りにうち勝て。
善いことによって悪いことにうち勝て。
わかち合うことによって物惜しみにうち勝て。
真実によって虚言の人にうち勝て。(223)
・身体がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。
ことばについて慎んでおれ。
語(ことば)による悪い行ないを捨てて、
語によって善行を行なえ。(232)
・心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。
こころについて慎んでおれ。
心による悪い行ないを捨てて、
心によって善行を行なえ。
落ち着いて思慮ある人は身をつつしみ、
ことばをつつしみ、心をつつしむ。
このようにするならば実によく己を守っている。(234)
18.汚れ
・この汚れよりもさらに甚しい汚れがある。
無明こそ最大の汚れである。
修行僧らよ。この汚れを捨てて、汚れ無きものとなれ。(243)
・恥を知らず、烏のように厚かましく、図々しく、
人を責め、大胆で、心の汚れた者は、生活しやすい(244)
・恥を知り、常に清きをもとめ、執著をはなれ、
つつしみ深く、真理を見て清く暮らす者は、生活しやすい。(245)
・生きものを殺し、虚言を語り、
世間において与えられていないものを取り、
他人の妻を犯し、穀酒・果実酒に沈溺する人は、
この世において自分の根本を掘りくずす人である。(246,247)
・他人の過失を探し求め、つねに怒りたける人は、
煩悩の汚れを増大する。
かれは煩悩の汚れの消滅から遠く隔っている。(253)
19.道を実践する人
・多く説くからとて、それゆえにかれが賢者なのではない。
こころおだやかに、怨むことなく、
恐れることのない人―かれこそ〈賢者〉と呼ばれる。(258)
・多く説くからとて、
それゆえにかれが道を実践している人なのではない。
たとい教えを聞くことが少なくても、
身をもって真理を見る人、
怠って道からはずれることの無い人
―かれこそ道を実践している人である。(259)
・誠あり、徳あり、慈しみがあって、傷(そこな)わず、
つつしみあり、みずからととのえ、汚れを除き、
気をつけている人こそ「長老」と呼ばれる。(261)
・嫉みぶかく、吝嗇で、偽る人は、ただ口先だけでも、
美しい容貌によっても、「端正な人」とはならない。(262)
20.道
・もろもろの道のうちでは〈八つの部分よりなる正しい道〉
が最もすぐれている。
もろもろの真理のうちでは〈四つの句〉
(=四諦)が最もすぐれている。
もろもろの徳のうちでは〈情欲を離れること〉が最もすぐれている。
人々のうちでは〈眼ある人〉(=ブッダ)が最もすぐれている。(273)
・「一切の形成されたものは無常である」(諸行無常)
とあきらかな知慧をもって観るときに、
ひとは苦しみから遠ざかり離れる。
これこそ人が清らかになる道である。(277)
・「一切の形成されたものは苦しみである」(一切皆苦)
と明らかな知慧をもって観るときに、
ひとは苦しみから遠ざかり離れる。
これこそ人が清らかになる道である。(278)
・「一切の事物は我ならざるものである」(諸法非我)
と明らかの知慧をもって観るときに、
ひとは苦しみから遠ざかり離れる。
これこそ人が清らかになる道である。(279)
・起きるべき時に起きないで、
若くして力があるのに怠りなまけていて、
意志も思考も薄弱で、怠惰でものうい人は、
明らかな知慧によって道を見いだすことがない。(280)
・ことばを慎しみ、心を落ち着けて慎しみ、
身に悪を為してはならない。
これらの三つの行ないの路を浄くたもつならば、
仙人(=仏)の説きたもうた道を克ち得るであろう。(281)
・実に心が統一されたならば、豊かな知慧が生じる。
心が統一されないならば、豊かな智慧がほろびる。
生ずることとほろびることとのこの二種の道を知って、
豊かな智慧が生ずるように自己を整えよ。(282)
・自己の愛執を断ち切れ、
―池の水の上に出て来た秋の蓮を手で断ち切るように。
静かなやすらぎに至る道を養え。
めでたく行きし人(=仏)は安らぎを説きたもうた。(285)
・子も救うことができない。父も親戚もまた救うことができない。
死に捉えられた者を、親族も救い得る能力がない。(288)
・心ある人はこの道理を知って、戒律をまもり、
すみやかにニルヴァーナに至る道を清くせよ。(289)
いかがでしょうか。深く帰依し奉る教えですね。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。