哲学のおすすめの本
2016.08.10
読書と修養
少し前のブログで
哲学の勉強の進め方を
少しばかり
書かせていただいた。
その続きで
どんな書物をお勧めするか
手帳で拾ってみた。
それが次のリストである。
ご参考までに
ご紹介させていただきます。
まずはソークラテース
のことを知り、学ぼう。
・『ソクラテスの弁明』(プラトン著)
・『パイドン』(プラトン著)
・『ソクラテスの想い出』(クセノポン著)
これらはいずれも読みやすい
小説みたいなもんである。
読みやすさ→☆☆
それで興味が湧いたら
プラトンのほかの本を読めばいい。
本はいっぱいある。
次におすすめはエッセー類だ。
その元祖は
・『モラリア』(プルタルコス著)である。
ただしたくさんあるので読むときは
相談してほしい、お薦めを言います。
岩波文庫ではモラリアとは銘打たず
『饒舌さについて』などとなっている。
☆☆☆
次に
エラスムスとモンテーニュがいい。
エラスムスは、アマゾンで調べてください。
モンテーニュは『エセー』
☆☆☆
それから
英雄たちのことを書いたのがいい。
やはり血沸き肉躍り、
背筋が伸びるからだ。
・『キュロスの教育』(クセノポン著)
ドラッカーが人材教育は
この本一冊読めばよいと
言っている本だ。
☆☆
・『アレクサンドロス東征記』
(アッリアノス著)
史上最高の軍事リーダーの
生き様と人間性に触れられる。
☆☆
・『ガリア戦記』
(カエサル著)
カエサルが8年かかった
フランス攻略の記録だ。
☆☆☆
それ以外に
いかによく生きるかを
もっと知りたい方には
キケローとセネカをお薦めする。
いずれもローマ時代の思想家である。
キケローは
・『義務について』
☆☆☆☆
・『老年について』
(キケロ著)
☆☆☆
セネカなら
・『怒りについて』
☆☆☆
・『生の短かさについて』
☆☆☆
なにしろギリシア・ローマの
人たちにとっての価値観とは
思慮・正義・勇気・節制である。
これらを学ぶことが大事なのだ。
そういう意味で、仕上げは、
ちょっと歯ごたえがあるが
アリストテレースの
『ニコマコス倫理学』
まあ集大成でしょう。
☆☆☆☆
キリスト教の本は入れていない。
ピュアでいいが、
ピンとこないし、
暗い気持ちになるから (ノ_・。)
でももし読んでおきたいと思うなら
やはり『新約聖書』をお薦めしたい。
☆☆
『マタイ福音書』は
イエスの伝記
『使徒行伝』は
イエス亡き後の
弟子たちの行跡である。
そして
パウロなどの手紙類である。
それ以外の思想家の
形而上学や論理学は
あたまがいたくなるので全部カット
だから
中世~近世~近代~現代は
まったく紹介しません (^_^)v
例外で、おもしろい書物を
何冊か追加でご紹介
・『告白』
(アウグスチヌス著)
もっとも尊敬を集めている
キリスト教の教父の率直な自叙伝だ。
☆☆☆☆
・『君主論』『政略論』
(マッキャベリ著)
超現実主義者
とにかくおもろい!
☆☆☆
・『幸福論』
(ヒルティ著)
キリスト教的価値観の
幸福論
ちょっと長いが
☆☆☆☆
・『パンセ』
(パスカル著)
☆☆☆
これもキリスト教やなあ
とにかくピュアである。
以上、よろしく!
そういえば、今日も
お客様のところにいって
学びに目覚めてくれている
幹部のTさんから
先生、ソクラテスは
どう学んだらいいですかと
質問をいただいた。
すばらしいことだ。
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経営コンサルティングと
会計事務所の融合
組織デザイン研究所&
御堂筋税理士法人
税理士コンサルタント
小笠原 でした。