御堂筋税理士法人創業者ブログ

ここ数日、読書は回り道をしていた。

司馬遼太郎の『世に棲む日日』である。

今、価値観講座で

幕末の思想家吉田松陰を

取り上げているので

ついつい眼が行ってしまった。

文庫本で全4巻である。

まあハリーポッターのDVDを

借りてきて毎日見ていたようなものだ。

司馬遼太郎については

書きたいこともあるが

それはまたいずれ…

さて、本題である。

先日、

戦争論とビジネスのお話をした。

事務所の池田さんに

お願いしていた

孫子の兵法の英訳本

“The Art of War”

の翻訳文

(Webで見つけた

 なんとも便利で

 ありがたい)

の編集ができたので

いざ、兵法を読み始めた。

兵法は13章からなる

短い本である。

手許に金谷先生の

岩波文庫版があるので

それやら、Webのページを

材料にし、参照しつつ

池田本を自分なりに

アレンジしていくのである。

そうして

あれこれ手を動かしながら

頭のなかで

あれこれ考えて

できるだけ短く

要約とまとめをしていく。

さて、けさは

第1章の計画篇と

第2章の作戦遂行篇を見た。

以下は自分のまとめである。

皆さんの参考になればと思い

ご紹介しよう。

1.計画

戦争の方法は5つの要素に支配され、

それらは戦場で確保すべき状況を

極める際に考慮される。

ⅰ王の人間性,ⅱ天,ⅲ地,

ⅳ司令官,ⅴ秩序(組織体系)と規律

軍事的条件を

決定する際の熟慮においては,

以下を比較検討の基礎とすれば

勝敗が判る。

ⅰどちらの君主の人間性が

  国民に浸透しているか

ⅱどちらの将軍の能力が

  すぐれているか

ⅲ天と地に起因する有利さは

  どちらの人にあるか

ⅳどちらの側が

  規律を最も厳格に守らせられるか

ⅴどちらの軍隊が強いか

ⅵどちらの側で

  将校や兵卒が

  より高度に訓練されているか

ⅶどちらの軍隊で賞罰が

  より公正におこなわれているか

これは、組織全般にいえることで

ビジネスでも使える

フレームワークではなかろうか。

「曰主孰有道、將孰有能、

 天地孰得、法令孰行、

 兵衆孰強、士卒孰練、賞罰孰明」

(曰く、主いずれか有道なる、

 将いずれか有能なる、

 天地いずれか得たる、

 法令いずれか行なわる、

 兵衆いずれか強き、

 士卒いずれか練(なら)いたる、

 賞罰いずれか明らかなると。

 われこれをもって勝負を知る)

名文だなあ。

通常のやり方を超えた向こうに

有利な状況を作り出すようにせよ。

状況が有利になるように,

人は(状況に応じて)

その計画を修正すべきである。

戦争は詭道(きどう)である。

「兵者詭道也」

(兵とは詭道なり。)

そうだ、戦争の基本は

トリッキーであることだ。

もちろん一方では

王道、横綱相撲ということもある。

それは白昼堂々の

大平原での戦闘においてだ。

その場合は、

ランチェスター戦略による。

つまり戦場の限定と

敵を圧する兵力投入である。

そして

それは指揮官の臨機応変の才にある。

つまりアート―天才のわざである。

「此兵家之勢、不可先傳也」

(これ兵家の勢、

 先には伝うべからざるなり。)

カエサルや高杉晋作の

活躍ぶりが目に浮かぶ。

このようにして,

戦闘に勝つ将軍というのは,

その戦闘に先だって,

祖先の霊廟で

様々な考慮を巡らす。

もちろん仏壇の前で

なくてもよいのだが

しかし、自国の存続を

かけた戦いである。

神仏の助けがいるだろう。

そうした思いがなければ

鬼神のごとき気迫と

明晰な頭脳は

動員できないだろう。

このように熟慮を重ねることで

勝利に導かれ,

考慮に手抜きがあれば敗北する。

「夫未戰而廟筭勝者、

 得筭多也。

 未戰而廟筭不勝者、

 得筭少也。

 多筭勝、少筭不勝、

 而況於無筭乎」

(それいまだ戦わずして

 廟算して勝つ者は、

 算を得ること多ければなり。

 いまだ戦わずして

 廟算して勝たざる者は、

 算を得ること少なければなり。

 算(さん)多きは勝ち、

 算(さん)少なきは勝たず。」

すばらしい言葉ではないか!

しっかりと計画を練る者は

成功するというわけである。

考えて成功する道筋を

見つけられないのは

思考が足りないからである

と教えてくれているのだ。

アレクサンドロスの

作戦シミュレーションを思い出す。

2.戦争の遂行

戦争は莫大な費用と

人間のエネルギーを

消費するから、

長びかせてはならない。

食料や武具など、

国民の負担と犠牲は膨大となるから

敵国で確保する。

だから戦利品や捕虜は大事だ。

そこで,戦争での肝要な目的は

勝利することであって,

戦いを長引かせることにはない。

それゆえ,

軍の指導者は

人民の運命を握る人であって,

一国が平和に存続するか

破滅するかは,

その肩にかかっているのである。 

経営者、幹部諸氏は

心すべしである。

「故兵聞拙速、

 未睹巧之久也」

(ゆえに兵は拙速なるを聞くも、

 いまだ巧の久しきを睹(み)ざるなり)

「故兵貴勝、不貴久」

(ゆえに兵は勝つことを貴ぶ。

 久しきを貴ばず)

「故知兵之將、

 生民之司命、

 國家安危之主也」

(ゆえに兵を知るの将は、

 生民の司命、国家安危の主なり)

なかなか

わかりやすい教えだと感じた。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原でした。


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