試案 幹部の育成プログラム
2018.11.19
ブログ
いくつかの会社で
幹部の教育をしていかねばならない。
育成というと話がとても広くなるが
わたしが考えているのは、
まず基本を身につけてもらうということだ。
基本型が身につけばベースができ
そのあとに
さまざまなことを足していける。
さて、その内容と手順だが
次のような流れはどうだろうか。
1.マネジメントの仕事の理解
まず何をしなければならないかである。
マネジメントの仕事は
大きく分けると
目標に向けたタスクの遂行と
人心のまとめという2つがある。
さらに具体化すると次の5つである。
①経営計画の策定と実行管理
②業績の管理
③組織づくり
④メンバーの評価と処遇
⑤育成
そのために、
日々、毎月、毎年、ときどき
しなければならないことは何かである。
それをまとめるのに
マネジメント計画表というものを作った。
これで全体像を掴み
なすべきことを考える。
2.時間の使い方
しかし、放っておくと
われわれはプレーヤーに終始してしまう。
自然のなりゆきだ。
だがこれではいけない。
ではどうすればよいのか?
やはりドラッカーさんが
『経営者の条件』で教えてくださった
「汝の時間を知れ!」だろう。
成果を制約するものは
もっとも欠乏した資源である。
マネジメントの場合それは時間である。
そこで、まず
時間が何に使われているかを知る。
そして、時間をマネジメントし
重要なことに時間をかけられるようにする。
そのために
業務時間集計表を提供したい。
少し前に、使ってくれた方が
やっぱり時間が大事だと
つくづく実感しました、と言ってくれた。
うれしい報告だった。
3.PDCA
次に仕事の進め方のスタイルだ。
PDCAの流儀である。
これが成果を決めるといっても
よいのではないだろうか?
P計画、D実行、Cチェック、A改善
それぞれのフェーズでの
姿勢、進め方を、より洗練させれば
成果は格段あがると信じている。
さまざまな達人から学んだこと
わたしがしてきて効果があったこと
これらをベースに
しかたを提供したい。
4.コーチング
そこで、コミュニケーション・スタイル
が大事な課題として上がってくる。
コーチングには実に重要な
スキルが無理なく学べる。
傾聴・・・すなおに聴く、しっかり聴く、
よく観察する
質問・・・価値を生むために効果的な
質問を打っていく
これらのスキルそして姿勢の価値は
いくら強調してもしたりない
というのが私の実感だ。
皆さんにもそれを身につけてもらいたい。
5.部下育成
そして、部下の育成である。
だいじな立脚点はいくつかある。
育成にあたっての哲学
長期的な視点からの目標と課題設定
育成のプログラム
OJTのしくみを確立する
本人の力をたのむ
フォロワーシップを育てる
まだまだあるだろう。
目下のわたしの学びのテーマでもある。
6.問題解決
幹部のしごとは
一言でいうとこれではないか?
問題の定義
情報の収集
代替案の検討
最適案の決定
フィードバックによる検証と評価、展開
これもわたし自身がもっと
達人にならなければならぬ。
7.リーダーシップ
最後にリーダーシップである。
これは一生かけて学ぶテーマであるが、
ここでは、出発点としての考え方を
しっかりと伝え、
学びのスタートを切らせたい。
無知の自覚
人生の意義
運命の法則
である。
リーダーシップを磨くことは
即、部下を育成することにつながる。
だから、部下育成と表裏をなす。
いな、すべての土台となるものだ。
だから、ほったらかしにできない。
もちろん、マネジメントの学びは
多岐にわたり終わりはない。
これは第1クールにすぎない。
この考えは
ドラッカーさんの
「組織への貢献から仕事を定義する」
に触発されて考えてきたものだ。
ドラッカーさんはいう。
幹部のしごとは次の3つである。
①足下の業績を挙げる
②長期の課題に取り組む
③部下を育成する
この託宣を遂行できるようになるために
幹部はどのような習慣とスキルと心がまえが
もとめられるのだろうか?
この判じ問を自分なりになぞときして
それを皆さんに移植する方法と手順が
今ご紹介したしかたである。
いかがだろうか。
まずは現場で進めていこうと思っている。
会計事務所と
経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。