御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪の税理士 小笠原 です。

今日は、毎月開いているお得意先の幹部の勉強会の日です。
今日は数字の話の最終回
どうしてお金の残る会社を作るかがテーマです。

もっと具体的に言うと
在庫と売掛金の回転を速めると方法はなにか、
どういうように分類し見て行き、管理すればよいのか?というテーマです。

その場合、漏れのない思考をしてほしいというお願いをしました。
なぜなら、漏れがあると、それが問題の原因である場合
いくら論議し思考しても、問題が解決できないからです。
ですから常に、MECE(もれなくだぶりなく)を意識してくださいと
お話ししました。その上でものごとを細分化してくださいと。
細分化の方法は2つしかありません。
ものごとを順番で細分化するか、分類で細分化するかです。
そして、問題の所在を明らかにしていくという考え方です。

例によって、2組に分かれました。
在庫のグループと、売掛金のグループです。

私は売掛金のグループの話に入りました。
売掛金をMECEを意識して細分化していきました。

まず売上の方法というさらに上位の概念からスタートしました。
○売上=現金販売+掛売り
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○掛売りの売掛金=A社分+B社分+・・・
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○A社売掛金=正常売掛金(月売上×サイト)+未回収分
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○正常売掛金=担保されている部分+担保されていない部分
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○担保されている部分=保証金+ファクタリング+買掛金+抵当権
 +実効性ある保証人+廻り手形
 ・・・(これMECEですね。OK、ただしもっと他にあるか要検討)
 ↓
○担保されていない部分=OKな部分+NOT OKな部分
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ・・・この切り方が実は与信管理における最大の問題でしょう。
 そこで、こういうように仮定しました。
 OKの判断基準=きれいな会社(整理整頓されている)
 しかし実際には、きれいを厳格に定義しなければなりませんが
 今までは、ここを帝国データバンク55点以上なんてしていたのですが
 それよりも「きれい」を持ってきたのが興味深いですよね。
 ↓
○未回収分=担保されている部分+担保されていない部分
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○担保されていない部分=相手に原因がある+当社に原因がある
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○相手に原因がある(≒資金繰り)=常習犯+それ以外
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ↓
○当社に原因がある=クレーム+返品+・・・
 ・・・(これMECEですね。OK)
 ・・・これは実際には与信管理の問題ではありませんが、

こんな感じで分けていきました。

気がついたことは
こうすると、管理ポイントが見えてくる。
与信管理に重きをおいて仕事をしていく場合にどういう手順で
ものを考えていかなければならないか誰にも分かる、ことです。

やはりこれは有効な方法だと思いました。
とても簡単なことなのですが、
ビジネスでは決定的に大事な考え方だと思います。
これからもいろいろな場面で実験をしていきたいと思いました。

税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原 でした。


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