御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 でした。

今年も『なにわあきんど塾』最大の山場である
経営計画発表の合宿が開かれました。

12日の朝、10時から梅田のクロスウェーブで行われました。
全員が卒塾の条件である経営計画書が提出されました。
みなさんのすごい努力に感動です。

今朝の4時半まで作成していて、会場で製本をしている人
一睡もせずに作り終えて、眼を充血させておられる人
でもいまだかつて作れなかった人はいないのですよね。

さて簡単なオリエンテーションをさせていただいて
さっそく4グループにわけてグループ内での発表です。
お一人20分の発表と、10分間の仲間からのフィードバック

わたしもひとつのグループに入らせていただき
みなさんの計画書の内容を拝聴しました。
それにしても驚いたのは、その内容の充実ぶり
まだ20代の人でも、それはよく考えた計画書が書けています。

午後から、各グループの代表者が全体発表しました。
こうして多くの会社の経営計画を聴けるなんていう機会は
そうはありません。あきんど塾の価値のひとつです。
2010021215190000

総評をしてもらいたいということなので
わたしは黒板に
意図
計画
と書きました。
意図とは、アドバルーンやスローガン、数字の予算です。
それをドラッカーは単なる「よき意図」にすぎないと一蹴します。
計画とは、役割、方法・手段、期限に落とし込まれるものです。
計画とは『仮説づくり』です。

わたしはラッセルの本の一節を引用させてもらいました。
それは科学についてでしたが、そこを経営に置きかえて。
「仮説をつくり出すことが経営(科学)的な仕事のうちで
 もっとも難しいのであり、偉大な能力が不可欠である
 ような部分なのである。・・・・
 何らかの仮説が、諸事実を集めるにあたっての
 必要な予備条件となっている。
 (つまり、何かを試行するにあたって何をするかは
 当たり前だが、仮説に基づくということ)
 なぜなら諸事実を選択することには、
 関連性となるものを決定するなんらかの方法が
 必要となるからである。」

ですから経営計画は一言でいうと
未来に対して今なにをやるのかの仮説作りなわけです。

でも、経営計画の真骨頂は、実はこれからなのです。
つまりどうして実行するかが問われるわけです。

なぜなら、私が観察するところ
経営計画が一定の成果を挙げるかどうかは
なににもまして、その仮説に基づく課題に対して
実際に時間を割いて、取り組んでいるかどうか
に掛かっているからです。

そして次の日の朝、そのことについて集中講義を
させてもらうことにしているのです。

最後にみんなに経営計画を立ててみた感想や気づき
これからの思いを書いてもらいました。
次はその思いの一例です。

「会社の存在する目的について考えさせられました。
 今後やらなければならないことが明確になりました。
 当社の課題は社員教育、人材育成が重要だと思いました。」

「会社の代償と問わず、経営計画は必要だと感じました。
 今までは職人の感じで経営してきた社長をみてきたのですが
 数字に裏付けされた経営に勝るものはないと感じました。
 また、今まではモノを作れば売れる時代であったかもしれませんが
 これからは『マーケティング』を意識し行動していきたいと感じました。
 まだ完成していない計画書をしっかりまとめ、
 すぐに経営に取り入れていきます。
 ・みんなで(社員と)作れば良い。
 ・商売のアイデアが出てくる。
 ・自分で振り返ることができる。」

などなど、20数社の経営者・後継者の方々の
貴重な珠玉の気づきです。

さあ、この苦労は忘れて、みんな飲もうぜ

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。


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