御堂筋税理士法人創業者ブログ

近ごろ、

さまざまなセミナーで話をしていて、

言葉に力が入ってきたかなあと

思うことがある。

 

これは、ある面、

年寄りの頭の結晶化にも通じて

危険でもあるが。

 

自分の話しを

客観的に確認しようとすると、

ビデオに撮って見なければならないが、

わたしは恥ずかしくてできない。

 

そこで、受講者の方々の反応や

フィードバックをいただくことで

確認することになる。

 

ばかな自慢話になるかもしれないが、

過日セミナー後の懇親会で、

妙齢のご婦人の受講者に

「先生、半端なく色気がありますねえ」

と言われた。

 

最高の魔法のような誉め言葉に、

天に舞い上る気分だった。

そして、ますます頑張ろうと思った。

 

セミナーの講師として、

ふつつかながら

少しでも皆さんに

わかりやすくためになるようにと

効果性を高めようと

思ってしていることがいくつかある。

 

それらをご紹介しておきたい。

 

1 できるだけ説明を少なくする

   定義は短くいう、結論からいう、

   要約でいう、すじ道立てていう…

  

   むしろ書いてあることを

   黙読してもらうことが多い。

   これは、自主的に

   脳を活躍してもらうためである。

 

話し方についても工夫している。

 

2 ひらがなで話をする

   専門用語ご法度は、

   ドラッカーさんとソクラテスの

   アドバイスである。

 

「スペシャリストにとっては

  コミュニケーションが問題である。」

(P・ドラッカー)

 

「大工に話すときは

 大工の言葉を使え。」

(ソクラテス)

 

3 事例、ストーリー、体験談で話す

 なにしろ事例や実体験談には

 説得力がある。

 

 「神話の法則」という本がある。

 一度、お読みになることをお勧めする。

 

5 たとえで話す

  これははまると、聞く方には

 超わかりやすく、また受ける。

 

  たとえ話をうまくなるアドバイスだが

 あることを、ほかのもので

 イメージする。

 そのイメージは勝手に湧いてくるので

 なかなかコツをお伝えできない。

 

6 深い話しをする

 そのことの本質や目的、

 哲学、現象の理由などに言及する。

 不変の真理を見抜き、

 ずばり指摘することだ。

 

 そのためには、

 本をいっぱい読むことである。

 「深いなあ!」と感じてもらえれば

 もう勝ちである。

 

7 思いを込める

  ねがい、祈り、怒り、

  だから言葉が強くなり、断言になる。

 

8 緩急をつけ、快活でユーモアがあること

 そのままだと一本調子で、

 また生真面目で場が重くなる。

 きびしい表情のあとにニヤッとする。

 破顔一笑もよい。

 そこらあたりは演出だ。

 

経営者やリーダーは

人前で話をすることも多い。

西洋では、それゆえ弁論術が必須の学となった。

話しが上手ければ、

それだけでリスペクトされる。

 

私の弁論術のお手本は

教科書的な、

キケロ(※1)や

クインティリアヌス(※2)ではなく

実際の

アレクサンドロス大王と

カエサルの演説だ。

 

※1 「修辞学」

※2 「弁論家の教育」

 

「アレクサンダー大王東征記」や

「ローマ人の物語」などを

ぜひ読んでもらいたい。

 

この人なら、ついていきたいと

胸が熱くなること請け合いだ。

 

参考にしていただければうれしい。

 

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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