御堂筋税理士法人創業者ブログ

昨日は、わが社の

社内トレーニングの日であった。

ちなみに私は

研修ということばはあまり使わない。

お勉強というニュアンスがあるからだ。

お勉強を社内で

してもらう必要なない。

してもらうことは

スキルや知識、態度、

心がまえなどを学び

脳みそと心に刻み込み、

腹に落とし、身につけ、

習慣化してもらうことだ。

だからトレーニング(訓練)という。

弊社では

SAトレーニングと称することにした。

SAとは

Solution&Accompany

お客様に寄り添いながら、

お客様の問題解決をするという

弊社の第一のミッションの体現である。

そのSAトレーニングの中で

森信三先生の

修身教授録を題材に

再度、いや再々度、いやもっと?

読書会をしている。

やはり道徳教育は

この本にまさるものは

少ないのではないだろうか?

その理由は

・森先生の思想自体の見識

・かみ砕いた表現

・教員養成という場面が

社員教育にぴったり合うこと

・内容が社員として必要なものを

網羅していることなどだ。

余談だが皆さんにも

ぜひともお奨めしたい。

さて

私がその日感じて

皆さんにお話したいのは

この一見膨大な先生のお話について

全体をどうつかめばよいか

という点である。

そこで、本の第1部

(1年目の年間授業内容)を

体系化してみた。

ご興味があればご覧いただきたい。

―――――――――――――――――

序.人として生きるとは

 修身とは、身を立て道を行う

 ことを学ぶこと

 そのためには

 人生に対する絶対的態度を

 確立せねばならない。

 それには、

 まず天命を受け入れることだ。

 次に人として生を受けたことに

 感謝することだ。

1.教育者としての覚悟をする。

 君は日本に生まれ、

 教育に身をささげることを選んだ。

 教育者としてもっとも大切なことは

 教えるとは、

 自らが生涯学び続けることだ

 ということだ。

 そうでなければ、

 生徒の魂に火をつけて

 全人格を導くことなどできない。

 そのためには、

 人生を前半と後半にわけ

 前半は修行

 後半はお役立ち

 とその意義を明確にすることだ。

2.学び方

 まず学に志すことだ。

 それには

 『大学』(中国の儒教哲学)に学び

 己を修め、人を治めるに学ぶことだ。

 学び方の半分は

 先人の志・考えを学ぶ読書にある。

 (ここで先生は推薦本を提示されるが

 二宮尊徳と吉田松陰が筆頭にあがる)

 後の半分はその実践にある。

 そのためには師と友が要る。

 学びは天地大道に照らして

 己の位置を確認し

 叡智を開発することだ。

 大きな目標を目指すとなれば

 小さな我欲を捨てることだ。

3.立志と実践

 こうして人は立志に至る。

 あとは選んだ人生を掘り抜くことだ。

 そして同じ仕事の人を

 照らすくらいの存在になれ!

 教師の場合は

 国家全体への貢献が使命だ。

 人を育てるのは植林のようなもので

 生涯のアフターケアが要る。

 その方法は読書会だ。

 人を育てるこつは

 至柔至剛

 そのお手本は吉田松陰

 至柔ができないのは己が足りない。

 人は克己しなければ成長がないが

 そこには生まれ育ち、性欲など

 克服すべきことが多い。

 そして仕事をなすには

 なにしろ一気呵成、完結主義がだいじ

 ものをかたちにすることは大事だ。

 そして一つの分野を掘り下げることだ。

 さらにはコミュニケーションの課題がある。

 基本は傾聴と場に応じた慎みである。

 上位者、下位者に対して心得をもて。

 教育とは相手の心に火をつけることだが

 そのためには

 公につながる気持ちが大事

 我見をこえて誠をささげ

 死生を超えてささげきることだ。

 そして死後、世を照らす存在たれ

 教育の窮極は

 かけがえのない魂を

 親御さんの意を受けて

 有用な人物に育て上げることだ。

 

 最近では

 『一流を育てる』(秋山利輝)が

 印象に残った。

 一流を育てる 秋山木工の「職人心得」/現代書林

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結び.学び実践すること!

――――――――――――――――

これらのお話は

そのまま経営者・後継者の

心がまえと学び・実践に

通じるものだ。

世の多くの方が

森先生に学ばれるゆえんだと思う。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士 小笠原 でした。


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