本日はスタッフの研修日ですー若きメンバーに基準を示す
2019.09.19
事務所のこと
今日は、わが社の研修日です。
私の役割は、私が日頃、
お客様との取組みや思索を通じて
感じたり、考えたりしていることを
みんなに伝え、みんなの意見を聴き
また、特に若い人たちの
知識や説明能力を確認することです。
先日、来年の経営計画の取組み概要を
合宿を通じて決めましたので、
今日はそれに基づき、
私が考える職業会計人のあり方を
伝えようと思っています。
そして、その内容が、
来年に私が彼らにほどこす
訓練のプログラム内容になるのです。
ということで、
すこし専門的になりますが、
お付き合いください。
こうした、心がまえは
技術以前に不可欠だと思うのです。
『技術は理念に従う』
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2019年9月18日
スタッフがもつべき
職業会計人としての視点と見識
序 前提となる原則
(1)税理士は、まず法律家である
(2)企業の経営者は通常、
税理士に経営的な助言を期待している
(3)メンバーに求められる業務水準は、
小笠原が追及し、
諸君に求める水準による
(4)真の実力は、
日々遭遇する実務判断での
法令、最例、下級審判決、通達、
有権解釈にあたることで養われる。
税務ハンドブックなど
便益的な文書だけで妄信せず、
確信を持てるまで上記文書で検討判断する
(5)税務は手段である。
経営者と経営の目的を忘れず、
いざとなればそこに戻って考える
(6)職業会計人の価値は、
➀外部者であるゆえに
客観的な意見を
述べることができること、
➁お客様の社内のだれよりも
会計の専門家であること、
➂お客様の存続が、
わが社の存続の
絶対的前提条件である、
ことにより生じる
(7)お客様にいうべきことはいう
(8)自らの責任と法的防衛力
を意識して言動する。
(9)下記による視点と見識を
身につけるためには、
わが社の職能要件書に定める
年次別職能要件により、
年度計画で目標を設定し、
目標管理シートにより
自己管理と上司面談を通じて、
習得に取り組む
1 税務と会計
(1)法人税法の確定申告における
決算の位置づけ
(以下省略)
(2)公正なる会計基準とは、
企業会計原則、原価計算基準、
財務諸表規則、中小企業会計基準等
(会計原則等)をいうから、
これらの正確な理解は不可欠である
(3)会計原則等において、
重要な認識は以下のとおりである
(以下省略)
(4)決算および月次監査を行なう
にあたっての必要な知識の内容
(以下省略)
(5)同族法人の担当を行なうにあたって
求められる総合的な税務の判断基準
(以下省略)
2 職業会計人に必然的に伴う、
経営助言的期待と役割
(1) 経営助言的期待
➀決算書から見た、
儲けとお金の残り方の特徴と課題
➁月次決算の分析と、
そこから読み取れる課題と解決策
➂経営者および幹部がもつべき、
数字を考える視点
・利益方程式による
損益分岐点の理解と採算意識
・P×Q思考による増益の着眼点
・生産性の意味と重要性、
および向上の着眼点
➃ 経営意思決定の基準
・製品利益の確保、有利選択など
業務的短期意思決定判断基準
・設備投資など
長期的意思決定判断基準
これらは、小笠原の執筆した
『幹部の数字』講座の
テキストにより学ぶ。
(2) 経理の改善力
➀月次決算の
早期化と正確化の改善力
➁経理業務の
合理化の視点と指導力
(3) 内部統制(内部管理)
に関する知見と見識
➀職務分掌、決裁権限、
諸規定など業務のルール
➁販売と債権管理、
回収管理の業務フローとルール
➂仕入と債務管理、
支払管理の業務フローとルール
➃生産プロセス、業務プロセス、
棚卸資産管理の
業務フローとルール
➄現金、資金管理、
有価証券、契約書、
金庫などの保管と管理ルール
➅給与計算の
業務フローと管理ルール
これらは、『中小企業の内部管理』を
テキストとして学ぶ。
(4) 経営とマネジメント
に関する見識と自己錬磨
➀経営とマネジメントの基本は、
P・ドラッカーの『マネジメント』
の読書による身につける
➁これを補完するものとして、
経営者に必要なリーダーシップ
の基となる『価値観』を
森信三先生の
『終身教授録』の読書により身につける
➂『創造経営教室』への参加により、
ふりかえり力を学ぶ
(5)経営者との対話術
➀経営者のお話をうけたまわる
すなおな心の持ち方と姿勢
➁そのために必要な
傾聴力、質問力を、
コーチングやNLPにより
身につけ、力を増す
以上
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経営コンサルティングと
会計事務所の融合
組織デザイン研究所&
御堂筋税理士法人
小笠原 でした。