製造業の原価管理の相談
2011.02.17
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
メーカーの定例の経営会議
そのあと、予算策定のご相談です。
私がお願いしたのは
粗利益速度と固定費速度の標準計算
それはどういうことか?
毎月の業績管理で、粗利益速度と固定費発生速度を
比べられるようにしたいということです。
粗利益速度が固定費速度を
上回れば上回るほど工場の儲けが増えるというわけです。
そこでまず粗利益速度の標準を算出しなければなりません。
そのために粗利益を算出する方程式を考えねばなりません。
私が考えた粗利益の算式です。
■粗利益=生産高-変動費
□生産高=製造数(※1)×(1-不良率)×販売単価
※1 製造数=実働時間(所定-非稼働)÷1個当たり必要時間
□変動費=製造数×材料単価(※2)-スクラップ単価(※3)
※2 材料単価=1個当たり投入量×原料単価
外注費は別途必要だろう。
※3 スクラップ単価=1個当たり投入量×{(1-歩留まり率)
+(製造数×不良率÷生産量)}×スクラップ単価
■固定費
固定費=人件費+○○費+・・・
そのうち、原単位管理、異常管理をするものはピックアップ
のうえ個別管理する。
たとえば残業代、工具・金型代、エネルギーコストなど
それで、
■粗利益/秒(分、時間)
■固定費/秒(分、時間)
について標準と実際、そして相互を比べて
モニター、改善をしていくわけです。
そのためにも、まずは予算=標準の設定がぜひ必要ですね。
でないと、月次損益が出ても、差異原因の解明ができないのですから。
だから、いかに
この粗利益方程式、つまり生産高方程式、変動費方程式を
設計するかが大事ですね。
さいわい、会社では
そのようなことは割とたやすくできるとのことで
今月中にはまとめたいと思っています。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。