近畿大学の第１回授業

大阪の税理士　小笠原　です。

今日から、本格的な近大の「ベンチャーファイナンス論」の授業です。
第１回は、これから起業するならどんな分野が有望か？
それを私の方から少しヒントになるお話をして、
みんなで考えてもらおうというものです。

前回のオリエンテーションのときには、男子が２人とさみしかったのですが
今日は５人も登場、ほっとしました。

まずはグループでの話し合いのためのグループ分け
あみだを作って、みんなに引いてもらい
Ａ～Ｄの４つのグループに分かれてもらいました。

そしてグループ・ディスカッション
テーマは、「私たちが有望だと思うビジネス分野はなにか？その理由は？」
聴き耳を立てていると、今年の学生諸君は
活発で、すんなりとグループでの話し合いに入っていっています。
なかなか、いいぞっていう感じです。

「さあ、じゃ各チームの代表の人、前の黒板に
　チームとしての回答を書いていって！」

Ａチーム『学校の経営・マーケティングのコンサルティング事業』
　　理由は、大学の法人化、少子化、グローバル競争化時代を踏まえた
　　大学間競争の激化にあると、発表者のＡ君が滔々と語ってくれました。
思わず、みんなふんふん、聴き惚れてしまいました。
私）「君、なんぼでも語れそうやなぁ！」
みんな）「わっはっは、うっふっふ！」
私）「すごーい！、拍手！」
みんな）「ぱちぱちぱち」

Ｂチーム『高齢者専門の旅行社』
　　これは、わかる！実際にビジネスの成功例もあるしね
　　やはりお金の持っている団塊の世代が、リタイアして暇もできれば
　　余暇レジャー産業は有望だよね。

Ｃチーム『ミニ美容』
私「これ、どんなんですかね？？？」
Ｂさん「わたし、高校生のときから考えているんですよ。
　高校生とか、学校にこてとか持ってきて、髪を整えたりしてるんです。
　でも見つかったら先生に取り上げられるし。そこで、学校の帰りに
　プリクラのようなボックスがあって、そこにコテとか、２００円くらいで
　コスメとかおいてあるようなのがあれば、デートの準備とかできるんじゃ
　ないかと思うんです。そしてこれがいけたら次は、ミニエステとかへの
　展開も考えています！」
みんな、私）「ふーん！なるほど！」
Ｘさん「でも都会やったらはやりそうやけど、
　　　　いなかの子はお金ないのとちゃう？」
Ｂさん（毅然として）「いなかの子はお金持ってます！
　　　　わたし、いなかの子だから！理由はとうとうとう！」
みんな）「（なっとく）」
私）「なるほど、ええアイデアやな！」

最後はＤチーム『新エネルギー』
私「これ何？」
Ｄ君）「これは小さな電池です。いろいろなおもちゃや携帯などに
　幅広く使えますから」
私）「なるほど、ハードルの高そうな事業やな、しかしこういうのは
　成功したときの効果もものすごいね」

というわけで、４チームの回答が出揃いました。
そして、どのアイデアがよいか？みんなでＭＶＰを選びました。
みんな目をつぶって、挙手でおねがいします。
Ａチームのアイデアがよいと思う人⇒５人
Ｂチームのアイデアがよいと思う人⇒２人
Ｃチームのアイデアがよいと思う人⇒６人
Ｄチームのアイデアがよいと思う人⇒１人
なるほどね、けっこうその通りの妥当な結果ですね。

私）「では、発表します！今日のＭＶＰは～・・・
　　　Ｃチーム！プリクラミニ美容室！」
みんな）「（拍手）パチパチパチ！」

講義のあとでＣさんがつかつかつか
Ｃさん）「先生、わたしずっとこれかんがえとっんですけど
　　どう思われますか？」
私）「なかなかええアイデアやね！問題は・・・
　　こういうビジネスが社会にとって有用かやな
　　お金はもうかっても、子供らが不良になったら
　　社会的にはこまるやろ」
Ｃさん）「あっ、そうか！それは考えてなかった！」

来週は、起業のステップについて考えて行こうと思います。

出足、好調ないい雰囲気の授業でした。

税理士小笠原／河原事務所　小笠原　でした。