御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

ある会社の経営会議
楕円形のテーブルに参加者が議事録係、私も入れて10名
今日はまったくちがう席に座った。
定刻会議開始
商品の拡販活動の報告をAさんがする。
資料を見ると店によって
見積り件数や成約件数に大きなばらつきがある。

そこで質問をした。
「Aさん、ここに10店のデータがある。
これは1番から10番バッターの打率表みたいなものだ。
あるバッターは打席は7回と少ないが、ヒットは3本で打率は.428
ほかにも4割バッターがいる。
一方あるバッターは50打数と打席数は多いが、ヒットは2本
打率はなんと.050、また別の人は4打数ノーヒット、
試合なら交代だろう。Aさんはこの資料を見て何を考える?」
「そういえば、かなりちがいますね。何といわれても考えつきませんが」
「私はね、なぜこれだけ打席数がちがうのか、打率がちがうのか?
 それぞれ多い、高いところの内容、理由を訊きにいくなあ。」
「なるほどね」
「Aさん、この商品の見積りをするのに何時間かかる?」
「さあ?・・・」(結局8時間程度かかることが判明した。)
「この商品1個売ったら、なんぼ儲かるの?」
「さて売値が200万円で、粗利率が12%くらいですから・・・」
「24万円やな、そうすると50件見積りしようとしたら
400時間かかるわけや」
「そうですね。」
「それで、儲けが2台で48万円、400時間かけて48万円
1時間1200円や?これ割がええか?」
「むちゃくちゃ、わるいです」
「見積りが200件あまりで、平均打率.118や。
せめてこれを倍にしたら、あと粗利が480万円増えるのやで」
「そうですよね。」
「そう、次回いろいろ訊いて、打率の高いところのわけや秘訣を
教えてえな。」
「わかりました」

てな調子で、他の新規開発、販促策などテーマについても
報告と資料からメンバーに考えてもらう切り口を提供し、
次への課題を見つけてもらった。

最後にキャッシュフローと貸借対照表の解説をさせていただいた。

まずはキャッシュフロー

「先月と今月でキャッシュフローが3億、
これは収入が支出より多いということです。
なぜ利益はそれほどないのに、3億の資金ベースで黒字か?
それは、皆さんの営業活動が
刈り取りのプロセスに入っているからです。
つまり売掛金の回収、製品の完成納材で在庫が減ってきたからです。
金が増えるのはうれしいかぎりですが、
あらたな売上が少ないのです。
だから、よろこびも中くらいなり、です。」
「今年の営業キャッシュフローは3億、投資はあまりない。
これがよいかわるいか?ボロボロになるまで
車も備品も使いつくしてしまうといった感じ。
そして、借金の返済が1億、
現在、手許にあるお金が5億、借金が5.7億で
これをチャラにすると、実質借金オーバーが0.7億
これを純資金残高といいます。
これがプラスになったとき、実質無借金会社というのです。
もうちょっとですね。よくここまできた!」

そして、貸借対照表、

「商売につぎ込んでいるお金が36億、
手許の資金が5億、売掛と在庫で18億、設備が13億
まあ流通業での標準的なバランス、運転資金2、設備投資1ですね。
それに対して、
そのお金をどこから調達しているか?
まず自分のお金12億、仕入先15億、ありがたいなあ。
そしてお客さん1.2億(前受けという)、それで足りない分の
5.7億が借入となってます。
自己資本比率が33.9%です。
だいぶあがってきましたなあ。」

このように、データをどう読みなにを考えるか、
財務の数字をどう理解するか
経営幹部により高い理解力を身につけてもらうのが私の役割だ。

午後からは、来期の経営管理面の課題を検討した。
これはトップ以下管理担当の役員までの3名と私の4名である。
テーマは、人事制度の運用、内部管理制度の強化、
人材の採用と育成、組織の再編についてである。
あらかたの方向性を決めていただき
わが社の人材開発センターへの派遣も決めていただいた。

そして夕刻、トップと事業承継の株式の問題について
弊社のスタッフの作成した資料をもとに検討した。
基本的な方向性は
トップとその子息を承継の対象者とする。
暦年贈与と相続時精算課税を併用する。
それで最適解を近々試案をお持ちするということだ。

というわけでタフな1日だったが
当初考えていたあらかたの課題は論議、決定できたように思った。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。


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