金利とはそういうものだったのか!納得
2013.05.20
ブログ
みなさん、おはようございます。
世間は、アベノミックスでかまびすしいようです。
でも、感じることは、
いかに経済とは、人間の気分で変わるかですね。
気分が変わる→態度が変わる→行動が変わる→景気が浮揚する
なんとなく、そんな気がします。
さて、以前にご紹介したスイスの投資銀行さんの話
先日も、お客様に同席して、
商品のご説明を受けました。
いくつかあった商品ですが
銀行が自己資本の規制による必要があって発行する劣後債や
日経の株価の水準が一定以下にならない条件での仕組み債や
ドルのある時点での水準を条件とした預金とか
そういったものです。
私は、さほどそうした商品や仕組みに強いわけではないのですが、
お話をお聞きしていて、
ある商品についていうと、
それを買うということは、その商品をプット(売る)するものなのですね。
ということは、だから、だれかその商品をコール(買う)人がいるわけです。
つまりデリバティブみたいに、その金融商品があって
それを売る、買うというプレーヤーが必要なわけです。
そこで、この場合その商品を買うのは
プットだから、最悪相手が丸得するリスクがあるわけです。
だれかが、それを買って大きく儲かるチャンスがあるから買うわけですからね。
そなると、まさしくギャンブルのようなゲームの要素がありますね。
この節、銀行の普通預金にお金を置いておいても
ほとんど金利がつかない折に
3%も金利がつくとなると、
そうしたリスクを取るということが必要なのでしょう。
もっとリスクの大きいものが株なのですから
株を多少ともやっておられる方なら
その方もあながち、がちがちの
リスク回避主義者ともいえないというわけです。
私が20歳代のころ
郵便貯金や年金保険など8%もの金利が付いていました。
今では考えられないことですよね。
その当時は、未来について、経済について、
いわば楽観的、期待値が高かったのでしょうね。
だからそういう観点から、預金の金利が決定されていた。
8%でお金を仕入れて、誰かに貸すわけですから、
貸す方の金利は当然もっと高い。
そのお金を借りて、採算が立つ投資なのですから、
さぞかし、投資の未来収益性は高かったわけです。
現在のような、成熟、シュリンク社会では
そんなことはありません。
おのずとたまったお金を
どう運用して収益をあげるかというと
国による経済の差異、それをあらわす為替など
情報と金融工学を駆使して、上手な方程式を組み立てる必要があるわけですね。
投資銀行はそうした能力に秀でているわけです。
いろいろな設計をして、ヘッジをあっちこっちに効かせて
さらにそれをプログラム化しているわけです。
しかも情報力が邦銀に比べ圧倒的に優れているとなれば、
うちのお客様が、
「スイスの銀行さんのこのNさん(担当者のお名前)
と邦銀のトップ辣腕エースの担当者とが
うちに来てくれはりますけど
野球のプロと高校生くらいの差があります!」
というのもあながち誇張ではない気がしてくる。
(多少、日本人としてはつらい気分になるが。)
というわけで、この節の金利とは
リスクを取ることとの見合いだということが
よーくわかった次第です。
こうして人は、職人→経営者→資本家と
視点と考え方のシフトを通じて
より高次な(?)もののとらえ方を学んでいくのでしょうね。
(われわれには関係ない世界ですが、お客様のためにはとても勉強になります)
コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。